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20年ぶりに買い換えた○○○に乗って!

カンボジア現地代表 大村 真理子
2021年5月11日 更新

前回の更新から3ヶ月近くあいてしまいましたが、今回は当時の予告どおり、私がこの数年事業地で接してきた方々の中で見た、一番大きな変化と挑戦・・・ソク・ボッパーさんについて紹介したいと思います。

ボッパーさんと言えば?

ボッパーさんは、この「コリアンダーチャレンジ」の頃から、このブログにたびたび登場してきた女性です。家に自分以外の働き手がおらず、なおかつ村を離れて働くことも難しい環境にあることから、JVCの研修に熱心に参加し続けてきました。

シェムリアップの街にハーブを卸すトライアルにも真っ先に手をあげました。初出荷の様子は動画 https://youtu.be/sqJDDGPmGgYでも!シェムリアップの街にハーブを卸すトライアルにも真っ先に手をあげました。初出荷の様子は動画(https://youtu.be/sqJDDGPmGgY) でも!

また最近は、ドライハーブづくり研修にも積極的に参加していて、庭に植えた生姜を加工し、1回の取引で収入が約130ドルになったこともありました。

庭のターメリックをハーブティー原料出荷用に加工するボッパーさん庭のターメリックをハーブティー原料出荷用に加工するボッパーさん

ボッパーさんの菜園

もともとJVCは、2016年にボッパーさんの家の敷地に、ため池支援をおこないました。その後も農業研修に参加しながらできる限りで家庭菜園を広げてきた彼女でしたが、2020年、より本格的に菜園をやる!と決心してJVCスタッフとともに菜園改革をおこないました。

2020年6月、新たに土づくりから準備したボッパーさんの新しい菜園2020年6月、新たに土づくりから準備したボッパーさんの新しい菜園
8月にはこんなに葉物が収穫できるように8月にはこんなに葉物が収穫できるように
11月。常に多品種が収穫できるよう、ある程度の計画を立てて植えるようにもなりました11月。常に多品種が収穫できるよう、ある程度の計画を立てて植えるようにもなりました
コロナ前はシェムリアップのレストランのオーダーで、定期的に卸していたレタス。コロナでレストランが休業して以降は、即座に地元での販売に切り替えましたコロナ前はシェムリアップのレストランのオーダーで、定期的に卸していたレタス。コロナでレストランが休業して以降は、即座に地元での販売に切り替えました

とにかく何でもチャレンジしてみるボッパーさん。ここまで菜園をやるには手間もかかり、色々と苦労もありましたが、持ち前のバイタリティでどんどん庭の景色を変えていきました。8月からは、JVCの農業研修の実践を続けるボッパーさんに、彼女の家を会場にした堆肥づくり研修などの講師をお願いすることもありました。参加者は研修を受けながらボッパーさんの菜園での実践の様子を見ることもできることから、人気の研修になりました。

講師をつとめるボッパーさん(中央)講師をつとめるボッパーさん(中央)

1月には近隣の村の女性たちとの経験交流の機会も。お互いの菜園を訪ねあって、月々の収入や売れ線の野菜、苗のつくり方など、様々な情報交換をおこなっていました。

他の村の様子を知りたい、という女性たちをボッパーさんの菜園に招いて他の村の様子を知りたい、という女性たちをボッパーさんの菜園に招いて
苗や種の交換もしていました苗や種の交換もしていました
右の女性が、ボッパーさんに自分の息子と結婚してくれないか?とお願いする場面も。JVCがご縁でそんなことが起きたら勝手に嬉しい・・・!右の女性が、ボッパーさんに自分の息子と結婚してくれないか?とお願いする場面も。JVCがご縁でそんなことが起きたら勝手に嬉しい・・・!

20年ぶりに買い換えた○○○に乗って・・・!

そんなボッパーさん、野菜やハーブの売上をコツコツ貯めて、ずっと「あるもの」を買いたいと言っていました。それは自転車。ボッパーさんが普段乗る自転車は20年前から乗り続けている年季の入った一品で、それを買い替えたいとずーっと言っていたのです。そして迎えた2021年2月、買い替え当日。私は同行できなかったのですが、スタッフと一緒に村の市場にイソイソとむかったボッパーさん、念願の自転車を無事、購入したそうです。

自転車記念日!自転車記念日!

後日購入した自転車を見せてもらった私はびっくり。なんとその自転車は、はるばる日本からやってきた中古品なのでした。

青梅からはるばる~!と私が一番興奮していた。そういえばため池掘削の時に、日本から来たトラクターhttps://www.ngo-jvc.com/jp/projects/cambodia-fieldreport/2019/06/tameike.htmlに遭遇したこともありました青梅からはるばる~!と私が一番興奮していた。そういえばため池掘削の時に、日本から来たトラクターに遭遇したこともありました

ボッパーさんは最近、ほぼ毎朝、庭の野菜を収穫して近隣に売りに出ているのですが、その愛車がとうとう、おニューの自転車になったのです。「自分で売上を貯めて買えたのが嬉しい」と話してくれるボッパーさんのニコニコ笑顔を見て、私までつられてニコニコしてしまうのでした。

新しい自転車と新しい自転車と

カンボジアの新型コロナウィルス情報(2021年5月4日現在)
前回更新した2月までは、累計500人弱の感染者・死者0名だったカンボジアですが、2月20日にクラスターが発生して以降感染拡大がとまらず、2ヵ月半で感染者16,299名、死者107名となりました。4月には首都を中心に厳しいロックダウンが実施され、大きく環境が変わりました。ただし事業地コンポンクダイでは未だ陽性者が確認されておらず、ロックダウンなどもないまま、普段どおりの暮らしが続いています。