NGO女子徒然日記の記事一覧
こんにちは。広報担当の大村です。この度、JVCアラサー女子スタッフ3人で、期間限定ブログ記事を掲載することにしました(2016年5月まで延期)。今まで、アラサー女子ならではの(?)悩みやいま関心のあること、思うことを定期的に話し合ってきた私たち。せっかくなので、期間限定ではありますがブログで中身を公開して、皆さんに読んでいただこう! という試みです。悩み、時に過度に突っ走りながら奮闘する私たちの等身大の気持ちを発信できればと思います。あたたかく見守っていただけると嬉しいです。
- 広報担当:大村真理子【写真左】 1984年生まれ職員2年目。一言であらわすと? →芯が強めの天然系(並木)、大胆で我慢強い人(加藤)
- パレスチナ事業担当:並木麻衣【写真中央】 1984年生まれ職員3年目。一児の母。一言であらわすと? →小悪魔系人妻(大村)、よく考えよく働く人(加藤)
- アフガニスタン事業担当:加藤真希【写真右】 1986年生まれ職員4年目。一言であらわすと? →清らか(大村)、女子力高めの冒険家(並木)
そろそろ春の兆しが見え隠れする今日このごろですがまだ寒い日もあり、インフルエンザも流行っています。皆様どうかご自愛ください。
ここでこの冬、私の冬の生活に欠かせないアイテムを紹介します。
その一、『湯たんぽ』。
これはもう、私の冬の革命的?!必須アイテム。寒い夜、熱いお湯をそそぐと満たされる温かな幸せ。布団の中に潜り込ませるとコタツのようです。これに実際に出会うまで湯たんぽを見くびっていましたが、使い出してからは手放せません。なんて素晴らしい・・・!朝までほんのり温もりが残ります。電気もいらないのでオススメです。(低温やけどにはご注意。)
先日ここにアップした、私たち3人の今年の目標。昼食中に突如「そうだ!年始っぽいことしようよ」と言いだし、次の瞬間には紙とペンを持ってきていた並木。つい1分前まで糖質制限ダイエットの話をしていたのに...彼女の切り替えのはやさと行動力が私は好きです(笑)。
さてそんな目標を立てている時にふと思ったことがありました。並木のたてた今年の目標は「周りの人たちに恩返し!ハンドケアができる人になる。」でした。詳しく聞いてみると、「簡単なネイルケアなどができるようになりたい。その場で御礼ができる人になりたいんだよ。ネイル検定っていうのがあってね...」。私は少し驚きました。なぜなら私はネイル検定2級を持っている有資格者だからです。「あ、私それ、持ってる」という私に、「そうだよー、まりこちゃんは髪も切れるし色々できるじゃない。いいなあ」という並木。うーん、そうか。自分の技術を恩返しに使うなんて、考えたことなかったなあ...。
そもそも私は美容師でした。高校生の頃から人の髪をいじるのが好きだったことと、「世界中のどこに行ってもその土地の文化と自分の技術で生活できるように」と、手に職をつけたくて美容学校に進学し、東京で働いていました。(詳しくはスタッフインタビューへ)今はほとんど手を動かしていませんが、数年前までは休日に先輩のお店を手伝ったり、成人式のメイクを手伝ったり、友人の結婚式ではヘアメイクを担当したことも。なんとなく、それらのことは自分の中で今の仕事に直結していなかったし、現役で手を動かしているわけではないので「できます」というのに少し抵抗もあり、心の奥にしまっていました。
人生時計というのがあります。人の一生(寿命を80歳とする)を24時間に置き換えた時、自分の年齢が一日のうち何時頃に当たるかを見るものです。こんなサイトもありました。ざっくり言って、現在の年齢を3.3で割った数字が、自分の人生時間にあたります。自分の場合は、午前9時の少し前、ということになります。
朝の9時。仕事のある日ならば、朝ごはんを食べて身支度を終え、ちょうど家を出てJVCの事務所に向かう頃です。今日は何をしないといけなかったかなぁ、やることの順番はどうしようかなぁと、通勤電車の中でぼんやりと考えている頃の時間です。午前中にやるべきことを予定通りこなせると午後へのモチベーションも上がり、夜までたくさんの"TO DO"をこなせることが多い気がします。
「コラテラル・ダメージなしに過激派をつぶすなんて、無理っすよ」
とある大学へ講演に行ったときのこと。ガザにおける市民の戦争被害を話した私に、一人の男子学生さんがISを例に取りながら投げかけた言葉です。
「コラテラル・ダメージ」、つまり軍事行動における市民の巻き添え。2015年はフランスで2度も悲しい大事件が起こり、米英だけでなくフランスやロシアも、シリアへの積極的な空爆に乗り出した年でした。「ISの拠点を攻撃するためなら、たとえ巻き添えが出ても仕方がない」......そういった考えをもつ方は、この学生さんだけでなく世界中に沢山いらっしゃるのだということを、私は何となく感じています。
だからこそ彼の言葉は、私の心に棘のように刺さり続けています。国籍や信条、宗教にかかわらず市民を守る仕事をする私。傷つけられる人々の声を知るからこそ、一人でも無辜の市民が殺されてほしくないと願う私。そんな個人が、世界中にいるたくさんの「彼」「彼女」と、いったいどうやって交信し、お互いに意味のある意見交換をすることができるのか......。彼の一言は、この課題を私に突き付けているように思いました。
みなさま、こんにちは!
パレスチナ事業担当の並木です。
早いもので、もう松の内も明けてしまいました。年末年始はいかがでしたでしょうか? JVCは1月4日から元気にオープン、ボランティアさんの来訪も多く、年始らしい活気に包まれています。
さて、「このブログでも年始っぽいことをしてみよう!」と思った私。
若手(?)女子3人で、「今年の抱負」を書いてみました。
広報担当の大村です。先日、カンボジア出張に行ってきました。主な目的はとある撮影のコーディネートで、撮影前に必要な備品を集めることがミッションのひとつでした。今回紹介したいのは、その備品集め中のエピソードです。
準備のために滞在したのは、アンコールワットで有名なシェムリアップから車で1時間半程度の場所にあるJVCの活動地、コンポンクダイという村。シェムリアップ市街から車で1時間半と、距離としてはそこまで遠くはないのですが、風景は一変。あたり一面、のんびりとした農村風景が広がる田舎です。
アフガニスタン事業担当加藤の初投稿です!
たまの休日くらい、きちんと料理をしようと思う。お米を洗って炊く準備をして、さて、まずは足りない材料を買いに外に出よう。歩いてお店まで行って、野菜を選ぶ。売り場で目が合う、美味しそうなやつに決める。ついでに卵とか、豆乳とかも買って帰ろう・・・。家に戻る。小さなキッチンに立って、調達してきた野菜を洗って、皮をむいて、包丁で切って、火を通す。様子を見ながら、適当に味をつけていく。出来上がったお料理を、一応、お皿に盛り付けてみる。手を合わせて、「いただきます!」体と心に満たされる栄養に感謝。...食後は、調理器具を片付けて、食器を洗って、乾くように並べて、こびりついたごはん粒はすぐにはとれないから、しばらく水につけておかなくては。
そして思う、あぁ「食べる」って結構、一大事!食事をしようと思ってから一段落するまでに、丁寧にこなすとほとんど半日かかってしまう。
広報担当の大村です。
11月19日に渋谷で行われた七尾旅人さんのワンマンライブ「兵士A」に行ってきました。七尾さんのライブを初めて見たのはもう10年くらい前で、透き通る声と予定時間を一切無視した構成にとても驚いたことを覚えています。それからワンマンは間があいて、2回目。今回のライブで、七尾さんの奥歯は折れて右手は骨折したそう。そりゃ、そうだろうなあ、という渾身のステージ。歌声以外、演者も観客も一言も発することはありませんでした。
こんにちは。パレスチナ事業東京担当の並木です。
連載枠としては続けての投稿、しかも堅い話題になってしまいますが、一人のアラビスト女子として、パリの事件に寄せて思うことを綴りたいと思います。
個人的な話になりますが、私は19歳の頃から12年間、アラビア語と中東を学び、現地の人々と関わり続けてきました。渡航し、暮らしたこともあります。
「中東って危なくないの?」とよくいわれますが、私はこう答えます。
「中東の人たちも私たちと一緒で、日々笑ったり泣いたり怒ったりしているけれど、政治と暴力に翻弄されすぎて、ごくたまに振り切れた人が出るだけだよ。
私たちはどうなの? 日本人に、暴力に走る危ない人はいないの?」
パレスチナ事業担当の並木です。期間限定ゆるブログ記事、記念すべき第一回を担当します。以前、台風による暴雨のため決壊したとある川の流域に、休日を利用してボランティアに行きました。その時の気持ちを、記します。
「もう少し、ゆっくり考えても大丈夫ですよ」
あちこちに乾いた泥がこびりついた家の中で、ある男性が被災者のお母さんに向け、さらっと発したこの言葉。この一言に、隣にいた私はハッとしました。
台風による暴雨のため決壊した、とある川。その泥水が流れ込んだお宅での、災害ボランティア活動中のことです。
このAさん(仮名)という老夫婦のご自宅に私がお伺いしたのは、被災から1ヶ月以上経過していた頃。この日、すでに家の一階部分の床板は剥がされ、乾燥のために石灰が撒かれていました。
泥水に浸かったはずの窓ガラスは綺麗に磨かれ、台所には一つ一つ拭われた食器が丁寧に重ねられています。しかし、壁には私の身長と同じくらいの高さまで、所々黒いカビが生えていました。聞けば、泥水は160cmの高さまで押し寄せたのだそうです。壁の中の断熱材が、すでに水を吸ってしまって久しいのでしょう。
お母さんはこの日、私たちボランティアに「二階の家具やお布団を、すべて一階に降ろして欲しいの」と依頼していました。もうこのお家には夫婦では住めない、子どもたちの家に世話になろう......そう考えての、自宅の整理作業でした。
もしお願いできるなら...この家具は捨てて、この服も捨てて...と、ボランティアに依頼したい作業を遠慮がちに口にするお母さん。その場面で、私たちボランティアを率いるピースボート災害ボランティアセンターのスタッフさんが、彼女に言ったのです。「もう少し、ゆっくり考えても大丈夫ですよ」と。