民主化から17年 経済成長と格差拡大
1994年のアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃後から17年、南アフリカでは順調な経済成長を遂げる一方、貧富の差が拡大してきました。結果として失業率は高くなり、貧しい人びとの生活はさらに困難になったとも言われています。新たにHIV/エイズという課題も浮上しています。
アパルトヘイトから民主化へ 豊富な資源による経済成長
1994年の民主化後、南アフリカはあらゆる人種が融和した「虹の国」づくりを目指してきました。それまで自らの意思で自分たちの将来を決めることができなかった黒人たちも教育の機会、職業選択の自由などあらゆる自由を手にしました。2000年以降は豊富な鉱物資源を背景に順調な経済発展を遂げ、2010年6月にはアフリカ大陸初のワールドカップも開催されています。
格差拡大 「世界の縮図」南アフリカ
しかし実際にはそれまで教育の機会を与えてこられなかった黒人たちの間で雇用の機会を得られた人は一握りにすぎません。黒人間の失業率は60%にも上り、一国の中に「南北」格差が凝縮するような構造がいまだ色濃く残っています。貧しい人たちが経済成長の恩恵を受けることなく、物価高騰にともない状況がより困難になるなかで、南アフリカにはドラッグ、アルコール、犯罪、失業、HIV/エイズ、食料不足、孤児など直面する社会的課題が多く残されています。世界一とされる格差社会を指して南アフリカは「世界の縮図」とも言われています。
新たな課題 HIV/エイズ
民主化後の復興を遂げるいっぽうで、1990年代後半からはHIV/エイズという新たな課題が浮上してきました。1999年のムベキ政権以降、この課題に対して有効な手がうたれぬまま感染が広がり続けています。現在一国内としては世界最多の570万人が感染しています。
民主化後の経済成長のかたわら、貧困層を取り巻く状況が以前より厳しくなったとも言われる南アフリカ。アパルトヘイトが撤廃され、あらゆる人が自由を得た現在も、なぜ課題が残されたままなのでしょうか。
→外部環境に影響される不安定な生活基盤/「エイズ」という新たな差別へ
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