\n"; ?> JVC - 食品加工研修 - カンボジアでの活動 - 5ヵ国での活動
カンボジアでの活動

食品加工研修

カンボジア事業担当 下田 寛典
2018年3月16日 更新

主な活動内容

2016年度は、これまでに村の女性を対象として行ってきた食品加工研修の内容をもとに、20種類以上の加工品の作り方をまとめた食品加工ハンドブックを作成しました。食品加工に利用する塩や砂糖などはその量を正確に計量する必要がありますが、それらのノウハウをハンドブックにまとめています。これまでは技術的に分からないことがあるとJVCのスタッフが来るのを待っていた多くの女性も、このハンドブックを利用することでいつでも家庭で加工品をつくることが出来るようになりました。また、加工品は販売用だけではなく、家庭での自家消費用の生産方法を中心に記載しています。そのため、より多くの世帯で食品加工が実践され、子どもたちをはじめ、家族の栄養改善に寄与することが期待できます。

2017年度は、町から遠く、市場に行く機会が少ない2村で研修を行ないました。この2村は、お茶、漬物、調味料等を自ら生産したいという農家が多くいます。研修では、昨年作成した食品加工ハンドブックを利用し、それぞれの加工品の生産に適した季節を選び、研修を実施するよう心がけています。また、研修の実施に当たっては、JVCの研修を終え、先行して女性グループでの食品加工を行っているドンソック村の女性たちを毎回講師として招いています。村を超えた女性の交流を進めることで、地域の課題にともに取り組むことが出来るような仕組みづくりを目指しています。研修でとりあげたライムの酢漬けは、参加者の約7割が実践を始めるなど、実践の輪が広がっています。

作成した食品加工ハンドブック作成した食品加工ハンドブック
ハンドブックを熱心に読む参加者ハンドブックを熱心に読む参加者
ライムの酢漬けに取り組む参加者ライムの酢漬けに取り組む参加者
レモングラスティーを調理中。村でとれる野菜やハーブを利用した研修を実施しているレモングラスティーを調理中。村でとれる野菜やハーブを利用した研修を実施している

参加者の声

コッサンさん(ドンソック村)講師:コッサンさん(ドンソック村)

「以前は自分がJVCから加工技術を教わりました。今は自分が他村に出向き、加工方法を教えています。研修中は分量を間違えてしまう方もいますが、私も昔はそうでした。実践を繰り返し、加工方法を身につける手伝いができて嬉しく思います」

プーンピエンさん(27歳)プーンピエンさん(27歳)

3歳、1歳の子どもがいます。夫は米農家です。食品加工研修は楽しく、家での時間を活用できるのが嬉しいです。学んだことを実践していきたいと思います。

項目 内容
実施主体 日本国際ボランティアセンター カンボジア事務所
事業名称 カンボジア農村における生業改善プロジェクト
事業概要 昨今の気候変動による農業生産の不安定さの増大から、出稼ぎを中心とした現金収入による生計へと農家の生活が変化する中で、経済的に成功を収める人とそうではない人の格差が広がっています。そこで、社会状況の変化に適切に対処できるよう、生活のための農業や食品加工、森林保護などの活動を行うことによって、農家の生活基盤が安定するよう支援します。
実施期間 2015年10月1日~2019年3月31日(3.5年間)
対象地域および
活動対象者
シェムリアップ州チークラエン郡
・対象地域の農家(10村、500世帯)
・小学校(6校、児童750名)とその近隣住民(120世帯)
・2つの共有林とその周辺住民(5村300世帯)

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