\n"; ?> JVC - 【第二回】クーリエ・ジャポン×GARDEN×JVC「堀潤が見たパレスチナ・ガザ地区」を開催しました。 - 東京事務所スタッフ日記

【第二回】
クーリエ・ジャポン×GARDEN×JVC
「堀潤が見たパレスチナ・ガザ地区」を開催しました。

広報担当 大村 真理子
2017年6月15日 更新

前回の南スーダン報告会で大好評をいただいた講談社クーリエ・ジャポンと堀潤さん率いるGARDENとのコラボ企画、先日5月25日にはやくも第二弾が実現しました!実はこの4月、堀さんがJVCパレスチナ・ガザ地区の事業地を訪れる機会があり、私広報担当大村もそれに同行しておりました。今回はその出張の様子を多くの方に知っていただきたく、クーリエ・ジャポンさんにも引き続きご協力いただき、開催することができました。いつも会場を無料で貸し出してくださっています。本当にありがとうございます。

現地で撮影した動画

右から瀬尾さん、堀さん、並木、今井右から瀬尾さん、堀さん、並木、今井

今回も急遽増席した会場で、100名を超える参加者の方にご参加いただきました。登壇者は前回に引き続き、聞き手として堀潤さん、講談社『現代ビジネス』ゼネラルマネジャー(当時)の瀬尾さん、スピーカーとしてJVC人道支援/平和構築グループマネージャーの今井、そしてパレスチナ事業担当の並木です。堀さんと今井、並木は4月に一緒にガザ地区を回ったこともあり、久々の再会を懐かしむ場面も。

はじめに、堀さんが現地で撮影した動画を見ながら、ご本人が実況中継。さすが元アナウンサーの流れるような説明(当たり前ですが)、分かりやすいです。この動画では、壁とフェンスに覆われ自由に行き気ができないガザ地区への入域の様子や、1日2~4時間しか電気が来ないなど不自由な生活を強いられている現地の方の暮らし、2014年の大規模空爆当時の様子を語ってくれた子どもたちの言葉など、ここでしか見られないようなものが数多く盛り込まれています。ぜひご覧ください。

ガザ地区とは?

(赤枠内がガザ地区)

東京23区よりも面積が小さいパレスチナ・ガザ地区では、2007年以降、イスラエルによる封鎖がさらに厳しくなり、人や物資の移動が厳しく制限されています。海側もイスラエル海軍が封鎖、エジプト国境もエジプト当局によって封鎖され、人の行き来がほぼ許されていません。人々はガザを地中海に浮かぶ「天井のない監獄」と呼んでいます。
また、繰り返されるイスラエルからの空爆などによる軍事攻撃によって、経済は壊滅状態にあり、失業率は42%(若年層にいたっては60%)と、世界最低水準が続いており、人口約200万人のうち約8割の人々が何らかの人道支援を必要としていると言われています。

2014年イスラエルからの空爆の後が未だに残る2014年イスラエルからの空爆の後が未だに残る

JVCの活動

現地の女性たちとの活動を説明する並木。自身も一児の母、現在双子妊娠中現地の女性たちとの活動を説明する並木。自身も一児の母、現在双子妊娠中

ガザの子どもたちの栄養失調や貧血の割合は非常に高く、恒常的な栄養不良は長期的な発育にも悪影響を及ぼし、子どもたちの健全な成長の機会を奪っています。こうした状況を受けJVCは、2003年から、国際NGOや現地NGOと協働で、ガザ地区の子どもの栄養改善事業を行っています。現地NGOの保健アドバイザーである保健師の女性たちや、まちのお母さんたちと一緒に栄養研修や調理実習、子どもの検診を通して子どもたちの健康を守る取り組みです。

ここで話題にのぼったのはガザ地区の女性たちの強さ。4月に堀さんにも現地の様子を見ていただいたこともあり、過酷な状況下、女性同士でネットワークをつくり支え合い、子どもたちの栄養改善に前向きに取り組む様子に、会場からも感嘆の声がもれていました。同時に、「これ以上ガザのお母さんたちに我慢をさせたくない。笑顔で耐え続けて欲しくない」という悔しさをにじませる並木。改めて、活動とあわせてイスラエルの「占領」に対して働きかけを行うアドボカシーの取り組みの重要性も浮き彫りになりました。

ガザでともに活動する女性たち。本当に素敵な方ばかりですガザでともに活動する女性たち。本当に素敵な方ばかりです

人道支援/平和構築グループの活動

JVC主催のイベントのほか、講演会や国会、TVなど、様々な場にひっぱりだこの今井JVC主催のイベントのほか、講演会や国会、TVなど、様々な場にひっぱりだこの今井

イベント終盤は、JVC人道支援/平和構築グループの活動を今井から。10年にわたりスーダン・南スーダンに駐在していた今井は、この春日本に帰国し、これまでの経験を生かしてグループ全体の活動を統括する立場になりました。
JVCは紛争や戦争で困難な状況にある人々へ支援を行うだけではなく、それらを起こさない社会を目指しています。例えばイラク事業では異なる民族の子どもが集まり、平和や人権をテーマに絵を描いたり、寸劇を演じたり、ビデオを見て意見を出し合ったりする「平和ワークショップ」を開催しています。コリア事業では「日・朝・韓」それぞれの地域の子どもたちの絵とメッセージを集め、その交換を行いながら、今はまだ実際に出会うことの難しい東アジアの子どもたちを繋ぐ絵画展を開催。ちょうど、「北朝鮮」のミサイル発射実験にまつわるニュースが連日マスコミをにぎわせていたこともあり、コリア事業の話題には会場もひときわ盛り上がりを見せました。実際に交流して見て分かる「北朝鮮」方の素顔、多くの方に関心を持っていただけたようです。

はやくも第三弾?!

今回も大好評のうちに幕を閉じたクーリエ・ジャポン×GARDEN×JVCのコラボ報告会。前回より少し定員をしぼり、その分机を配置した影響もあってか、真剣にメモをとり、どんどん質問をしてくださる参加者の皆さんが印象的でした。

満員御礼!満員御礼!
今回も学校帰りの高校生が参加、積極的に質問してくれました。若い参加者の方が増えており、大変嬉しいです今回も学校帰りの高校生が参加、積極的に質問してくれました。若い参加者の方が増えており、大変嬉しいです

次も開催したいな、なんて思っていたら・・・はやくも第三弾の開催が決まりました!今回の報告会でも皆さんの関心が高かった、いわゆる「北朝鮮」、コリア事業にフォーカスします!

【クーリエ・ジャポン×GARDEN×JVC コラボ企画第三弾】
『国交のない隣国 ~そこに住む私の友人~』 6月15日(木)19:00~
今回は聞き手に堀潤さんのほか、クーリエ・ジャポンから朝鮮半島担当の金 香清さんにご登壇いただきます。また、日朝大学生交流に参加した日本の大学生も登壇予定!またとない機会です。ぜひご参加ください。
イベント詳細・申し込み(先着50名):https://www.ngo-jvc.com/jp/event/event2017/06/20170615-korea.html

次回もお楽しみに!

このイベントの様子はクーリエ・ジャポンでも紹介されました。
https://courrier.jp/news/archives/89156/2/

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https://www.ngo-jvc.com/jp/perticipate/fundraise/
事業専用Facebookも好評です!:https://www.facebook.com/jvc.palestine/

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今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

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口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

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※手数料のご負担をお願いしております。

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