畑プロジェクトの記事一覧
今年度、JVCは、地域の拠り所である浦島小学校の周辺で仮設住宅の住民の皆さんと畑づくりを行ってきました。畑づくりを通して、仮設住宅の住民の方たちが活発な生活を送り、この活動が震災による影響を受けた浦島小学校や地域の活性化につながればと思い、実施してきました。
今年2月、笹が生い茂る土地の開墾からスタートした畑づくり。春に植えた野菜はみるみる内に成長し、7月中旬にはじゃがいもの収穫時期を迎えました。
「すごいねえ、ちょっと前まで笹が生い茂っていた所なのに、こんなに大きなじゃがいもがとれて。」と、住民の皆さんは少し驚いた様子でした。
5月初旬、浦島小学校・仮設住宅の住民の方々とナス、かぼちゃ、ミニトマト、きゅうり、トウモロコシなどの苗づくりを行いました。講師は元農協職員の浦島小学校の用務員さん。野菜ごとの生育の違いや種の蒔き方を教わり、長年畑作業をしてきた住民の方々も「なるほど、なるほど」と新しい学びがあったようです。
2月から始まった開墾作業も終盤戦。3月下旬、雪が残る中、刈込んだ笹の根っこを取り除く作業を始めました。まず重機で土を掘り起こし、手作業で根っこを取り除いていきます。(重機は土地の保有者の方が手配してくださり、操縦方法もしっかり手ほどき頂きました。)手間のかかる作業でしたが根っこを除かないとトラクターで耕作できません。仮設住宅の住民の方々を誘い出し、作業に加わってもらい何とかネギ苗とじゃがいもを植える場所を確保しました。
2012年度、JVC気仙沼では畑づくりを計画しています。この畑づくりは四ヶ浜にある浦島小学校周辺で行います。浦島小学校では震災の影響で児童数が減少し、地域の住民も離散してしまいました。この畑づくりを通して児童、教員をはじめ、地域の方々が浦島小学校周辺に集うことで浦島小学校、そして地域の活性化につながればと思っています。そのため畑づくりには生徒や先生、学校関係者の他、浦島小学校・仮設住宅の住民や地域住民にも参加してもらい、収穫祭は浦島小学校で行うことを計画しています。