埼玉県比企郡小川町を訪問し、三つ目に掲げていた目的は、食とエネルギーを自給する地域循環の取り組みを学んだ。以下は、参加したタイ人の学びと分析である。

日本における農業の機械化・商業化、食料自給率の低下の問題は、これからタイが直面していく問題であり、地域の自立はタイの課題でもある。埼玉県比企郡小川町は、霜里農場の金子美登さんの有機農業に対する哲学・理念が長い時間をかけて広がっていった地域だ。

日本の有機農業の先駆者・金子美登さん日本の有機農業の先駆者・金子美登さん

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タイで行われているCity Farmの活動 ~屋上菜園~タイで行われているCity Farmの活動 ~屋上菜園~

二つ目に掲げていた目的は、市民農園の運営方針とそれに参加する利用者の意識の違いについて知ること。今回、3つ(自給農園ミルパ、八街ふれ愛オーガニックファーム、生活クラブ農園・あきる野)の市民農園を訪問することができた。

タイのバンコクを中心とした都市菜園活動(City Farmと呼ぶ)は現在、多様な形で広がっている。街に住む人が個人の場所で行なう家庭菜園、グループ菜園、学校や病院の敷地内、貧困層が住む地域で小規模に行なう菜園などである。

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昨年に続き、タイで安全な食の提供のため「生産者と消費者を結ぶ活動」を実践するタイ人5名を対象に、2017年10月2日から22日までの日本での交流プログラムを実施した。

今回は以下の3つを学ぶことを目的にした。ひとつは、2016年に訪れた生活クラブ生協の仕組みについて生産から出荷、そして組合員(消費者)に届くまでの一連の流れを学ぶこと。ふたつめは、市民農園の運営方針とそれに参加する利用者の意識の違いについて知り、比較すること。三つめは食とエネルギーを自給する地域循環の取り組みを学ぶことである。

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