2010年11月7日にミャンマー/ビルマで総選挙が実施されました。翌8日、ミャンマー東部のタイとの国境付近で政府軍と少数派民族カレン族の武装勢力が衝突し、避難民約12,000人がタイ側2都市(メーソットおよびスリー・パゴダズ・パス)へ流出しました。このうちスリー・パゴダズ・パス(カンチャナブリー県サンクラブリー郡)では、少なくとも2,500人の避難民が流出してきています。
この事態を受け、タイ現地NGOのFED(Foundation for Education and Development)がスリー・パゴダズ・パス周辺(タイ側)での緊急支援を開始しています。FEDは南タイのパンガー県で、JVCと共同でビルマ人労働者とその家族への医療支援を実施している協力パートナーです。
11月10日に始めた緊急支援は約500人を対象にしており、特に妊婦や健康に不安を抱える方、子どもを優先して物資を提供しています。支援物資の中身は、豆乳や米といった食料や飲料水等です。現在、15日までの支援活動が実施されてきました。今後の支援については、現地情勢を見極めて避難されてきた方の安全を踏まえ、できるだけ援助による依存が残らないよう慎重に検討していきます。
JVCは今回の事態への対応として、FEDが実施する緊急支援に対して2日分の支援に当たる2万バーツ(約5万8,000円分)を協力しています。
(支援の現場の様子や避難されてきた方の声は後ほどご紹介いたします)