2014年ガザ緊急支援途中経過報告(2)
51日にわたるイスラエルからの軍事攻撃の後、8月26日の夜に長期停戦をむかえてから1週間以上が経過しました。現地では少しでも「通常の生活」に戻ろうと学校が再開され、避難所からも多くの人が引き上げていきました。しかし破壊され尽くされた家々、限られたインフラサービス、人的被害、人々の精神的ダメージは大きく、それら一つ一つが、今後も続くガザ人々の苦難を物語っています。
8月31日付の国連発表によると、7月8日からの空爆による死者数は2,104人(1462人が市民、うち495人は未成年・子ども、253人は 女性)、怪我人は1万2百人、行方不明者300人以上、全壊・半壊家屋1万8千戸、今後倒壊の恐れのある家屋7万1千戸に上ります。
全体で定期的に水にアクセスできる人はガザ全体の10%程度で、停電も多く、下水処理が追いつかず、感染症が拡大しています。食料が高騰しており、停戦後家に戻った避難民の多くも、「避難所での生活よりはましだから」という理由で自分の住んでいた地域にあてもなく戻ったにすぎず、全壊・半壊の家の片隅に布団で作ったテントを張って暮らしています。
今回の被害による復興にかかる費用は、家屋・インフラ経費だけでも、実に6千億円に上ると試算されています。また、完全復興までに20年かかるという報道もあり、復興費用として目途が立っているのは全体の4割にも満たない状況です。
この様な中、JVCが現地で緊急支援活動のパートナーとしているArd El Insan(AEI:人間の大地)は、7月15日から実施していた緊急支援について、停戦翌日の27日からは更に精力的に展開しています。スタッフも被災しながらの活動ですが、市民レベルの連帯によってもたらされる支援が、最も苦しんでいる人々のもとに届くよう、JVCも全力で彼らの活動を支えたいと思っています。皆さまには、引き続きご支援・ご指導の程、宜しくお願い致します。
(9月2日現在までの実績)
ガザ市内 私立学校2校でのシュジャイヤからの避難民への支援
支援者数合計1,066人(191家族)
実施内容
- 139人の5歳以下の子どもへの健康診断とフォローアップ
- 434人の12歳以下の子どもへの心のケア・グループカウンセリング(36回実施)
- 423人の母親および若い女性への栄養・衛生カウンセリングの実施(39回実施)
- 70人の成人男性・女性へのメディカルデーの実施
AEIクリニック(ガザ市・ハンユニス市)における診療支援
支援者数合計1,526人
実施内容
- 診療(内訳:外来659人、通院571人、シリアック病患者160人、糖尿病患者139人)
- 医療品の配布(内訳下記参照)
| 品名 | 外来 | 移動診療 | 合計 |
| ビタミンA/D剤 | 437 | 500 | 937 |
| 鉄分剤 | 48 | 282 | 330 |
| 葉酸剤 | 26 | 60 | 86 |
| 解熱剤 | 243 | 162 | 405 |
| 抗生物質 | 283 | 128 | 411 |
| 寄生虫予防剤 (虫下し等) |
176 | 222 | 398 |
| 局所抗生物質 (目薬、皮膚病軟膏) |
43 | 17 | 60 |
| マルチビタミン剤 | 93 | 213 | 306 |
| 経口ビタミンD剤 | 44 | 188 | 232 |
| ブドウ糖ポリマー | 7 | 68 | 75 |
| グルテンフリーの小麦粉 | 1478kg | 1478 kg | |
| インシュリンペン | 633 | 633 | |
| 子ども用紙おむつ | 100 | 100 | |
| 子ども用紙おむつ | 100 | 100 | |
| 乳幼児用タオルケット | 100 | 100 | |
| 栄養ビスケット | 303.5kg | 1194.8kg | 1498.3kg |
| 経口保水液 | 755 | 245 | 1000sachet |
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