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アラブ音楽(続き)

パレスチナ現地調整員 津高 政志
2011年1月18日 更新

10月から週に30分だけ習い始めたこの地方の民族楽器ウード。少しずつですが色々なことを覚えていっています。

今日の課題曲はモッシェ・ハンダルーサというスペイン・アンダルシア地方の詩曲のひとつでした。そうです、15世紀末までイスラム勢力はスペインまで浸透していましたし、そこから発生・派生した音楽が今のアラブ世界に残っていてもおかしくはありません。

「あの、この曲リズムがよくわからないんですけど…」

「ちょっと弾いてみろ」

弾いてみますが、2番目の小節の入り方ですぐにつまづきます。

「違う!」

「ええ、そんなぁ…」

「いいか、この曲はサマアイ・サキールというリズムで、8分の10拍子だ」

4分の4拍子や8分の6拍子くらいなら慣れていますが、8分の10拍子なんて聞いたこともありません。先生はホワイトボードに音符と休符を書き始めます。

「低い音がドゥン、高い音がタク、休符がハス。サマアイのリズムは、ドゥン・ハス・ハス・タク・ハス・ドゥン・タク・タク・ハス・ハスで1周するリズムだ」

「ドゥンハスハスタクハスドゥンタクタクハスハス…ドゥンタク…あ、あれ?」

「このリズムに乗れないとこの曲は弾けないよ」

先生に教わった通りドゥンハスのリズムを数えながらウードを弾いて、段々とこの曲の感じを掴んでいきます。でもやっぱり何となく様になりません。アラブの音楽を習得するにはもっと時間がかかりそうです。

「じゃあ今日はここまで。他の曲も復習するように」

「はい、わかりました」

そう言って僕はドゥンハスハス…と唱えながら自宅に帰るのでした。


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