朝、AEI(=Ard El Insan、人間の大地)代表のイテダルの家に電話をしました。呼び出し音が鳴り続けますが、誰も電話に出ません。心配になり携帯電話にかけてやっとつながりました。すると、昨日の夜家のすぐ近くで空爆があり、家の窓が完全に壊されたために親戚の家に避難したとのこと。その家の電話は電話線が壊されてしまったようでつながりません。携帯電話の電池の消費を気にしながら、短い時間でスタッフや家族の無事を確認しました。
「昨日の夜21時ごろだった。皆で毛布にくるまって寒さをしのいでいたところよ。大きな爆撃音がして地響きがした次の瞬間、家の窓が一斉に割れたの。家からたった50メートルくらいの2つの民家が攻撃されたのよ。震え上がって、心臓が止まるかと思ったわ。瞬間的に皆が無事なことを確認して、すぐに荷物をまとめて妹の家に避難したの。危険だし、冷たい雨が吹き込んで寒いから、もういられない。90歳近い母は何が起こったかわからなくて…ショック状態の母に毛布をかぶせて車に乗せて、必死だった。妹の家まで500メートルだけれども、この道をこんなに長く感じたのは初めてよ。家には、従兄弟と甥が残っているわ。家財やガソリンなどをこの混乱状態の中で盗まれないためによ。それらを持ってくるのは不可能だったもの」
ハンユニスのセンターの代表であるハナンにも電話をかけているけれどもつながらないことを伝えると、彼女も避難しているとのこと。ハナンはラファに住んでいます。
「彼女はエジプトとのボーダーとのすぐ近くに住んでいるから、ボーダーのトンネルが全て攻撃されている今、攻撃に巻き込まれるかもしれない。おととい、彼女もハンユニスの親戚の家に避難したわ。着の身着のまま、何も持ってくることは出来なかったそうよ。ラファのボーダー付近は、徹底的に攻撃されている。避難と言っても、今のガザには安全な場所なんてないけれども」。
ガザ南部、ラファはガザの中でも特に貧しい地域といわれており、JVCが支援するAEIのハンユニス栄養センターには、ラファからも栄養失調の小さな子どもたちが多く治療にやってきていました。スタッフの安全ももちろんですが、栄養センターを閉めざるを得ない状況の中、子どもたちの安全が心配されます。
緊急医療支援を開始します
JVCは、共に活動してきたガザ地区の医療施設への緊急支援を開始します。郵便振替やインターネットから募金できます。皆様のご協力をお願いいたします。詳しくは、こちらの爆撃を受けたパレスチナ・ガザ地区への緊急医療支援を開始しますページをご覧ください。
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