ガザに対する攻撃が始まって6日目。西岸、エルサレムの人々は毎日、テレビやラジオでのニュースを聞き続けています。今日現在、420人の犠牲者と2,100人の負傷者が出ていると報道されています。西岸で計画されていた新年を祝うイベントは中止になったようです(注:イスラム暦の新年は西暦とは異なります)。その代わり、新年にガザの人々のために皆で祈りを捧げ、連帯を示そうという集まりが各地で行われました。キャンドルやバナー、パレスチナ国旗などを持ったデモンストレーションや黙祷は、空爆が始まった26日以降連日のように西岸各地で行われています。
新年のラマッラー(西岸)に行ってきました。町の中心には多くの人々が集まっており、新年の挨拶を交わしていました。友人や知人と会っては「”Happy New Year”とは言えない気分だね」と言いながらも、皆で2009年が少しでもパレスチナの人々にとってよい年になることを願いました。ラマッラーに住む友人は、「ガザの人々が血を流していることを思うと、夜も眠れないわ。今こそ、痛みを分け合うためにも私たちは1つにならなければならない」と強い口調で言いました。また、PMRSの代表、バルグーティ氏ともその人混みの中で会うことができ、「ガザの人々を、パレスチナの人々を、私たちを支えてくれてありがとう。日本の皆さんに心から感謝しますとお伝えください」とメッセージをいただきました。
また、地元の農業系NGOの人は、西岸からガザの人々に緊急に食料を送ることを計画していることを教えてくれました。これは、西岸のいくつかの農家から「オイルなどを送りたい」と問い合わせがあり、色々な村の農家に聞いてみたところ、自分の村からはこれが支援できる、というオファーがたくさんあったそうです。ただし、生鮮食品の場合は輸送に時間がかかることから難しく、日持ちのする食材等を集めて送ることになるそうです。西岸の人々からガザの人々に直接支援が届くことは、何より心強い支援になることでしょう。
ベツレヘムでも、年明けの瞬間を迎えるために多くの人々が街中に集まり、キャンドルを持って祈りを捧げたそうです。参加したベツレヘムに住む友人は、「一週間前にはクリスマスで賑わっていたのに、本当に残念だ。多くの人々が集まって連帯を示すことで、ガザの人たちを少しでも元気付けられたら。僕たちにできるのは祈ること。一緒に祈ってほしい」とメッセージを送ってくれました。人々の祈りがガザの人々の支えになることを願いながら、私も静かに新年を迎えました。
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