2013年11月パキスタン出張の記事一覧
悲しいかな、例によってアフガニスタン事業担当の私たちは、治安状況が厳しいままのアフガニスタンへの入国がかなわず、また隣国パキスタンのイスラマバードでアフガンスタッフと落ち合って会合を持つことになりました。今回の会合では、村人自身による持続的なプログラムづくりのための大事な議論をするということで、代表理事の谷山も同行しました。
さて、私たちはイスラマバードの宿に泊まりそこで会議を行っており、だいたいお昼ご飯と晩ご飯は外に出て近くのマーケットで食べたり、何かをお店で調達したりしています。11月とはいえ日中はまだまだ暖かくうららかな陽気に包まれており、マリーゴールドの花がたくさん咲いていて、本当に気持ちがいい季節です。
朝の会議の時間が長引いたこの日、手っ取り早くお昼を済ませるために宿の真ん前にある商店で買ってきたものを食べることになりました。私は、ビスケットとヨーグルトと果物を、代表理事の谷山と事業統括の小野山は、二人そろってインスタントヌードルをチョイス。宿に戻って、熱湯を用意してくれるように頼みました。
ここからがひと騒動・・・まず、宿のスタッフさんにお湯と一緒にどんぶりのようなボールを持ってきてもらうようにお願いしたところ、キッチンに行ったままなかなか戻ってきません。やっと持ってきてくれたのがこれ!!なんとも大げさな器!金の縁取りが施された豪華な食器です。しかもふた付き。
当然のこと、ところ変われば人々のファッションセンスも変わります。パキスタンのイスラマバードではどのようなファッションが好まれるのでしょうか。市場のほうに足を運んでみると、パキスタンは繊維産業が発達しているようで、街のお店にも布製品が多く並んでいます。お店にあるドレスをチェックしてみましょう!
どう考えても、普段着としてこれらを着こなすのは、日本人の私たちには至難の業のように思えます。ハローウィンや忘年会用にしか着られなさそうですね...。この時、お店に居合わせた現地の女性のお客さん(40歳くらい?)が店の人に何か言っているのが聞こえてきました。「(何やらウルドゥー語)・・・ショッキングピンク!ショッキングピンク!」もっときついピンク色はないの?と聞いています。"ショッキングピンク"は英語でそのまま言われているようです。私もちょうどピンク色のショールを探していたのですが、さすがにショッキングピンクは好みではないので、「ノーショッキンピンク!ノーショッキンピンク!」とお店の人に探してもらいました。中国製のものよりパキスタン製のショールのほうが高く、3倍くらいの値段差がありました。
イスラマバード滞在最終日。会議も一通り終え、優しい陽射しが心地よい午後、日本人スタッフ3名とアフガン人スタッフのサビルラは、充実感とともに滞在していた宿からごく近い場所にあるモスクに行ってみました。
モスクの中を歩いていると、同じく散歩を楽しんでいたパキスタン人の一家が前からやってきました。お父さん、お母さんと数人の兄弟姉妹に、小さな男の子もいます。ふと、その家族と目が合いました。軽く愛想笑いをしてすれ違おうとしたその時!急に声をかけらたのです。といっても現地の言葉を知らないためはっきりは分からないのですが、写真を撮るしぐさをしたので、私に家族の写真撮影をお願いしているのだと理解し、OK!と答えました。
私が手を出して、カメラを受け取ろうとしたら・・・
渡されたのはカメラではなく、子どもでした!!(笑)まさかお母さんが、通りすがりの外国人である私にいきなりわが子を託してくるとは全くの予想外!