仮設住宅の住環境改善の記事一覧
冬季、多くの仮設住宅の入居者が悩まされる問題が、室内に発生する結露です。立地環境や生活スタイルによって異なりますが、特に断熱対策が不十分なプレハブタイプの仮設住宅では、窓や天井に結露が発生します。結露は建物の劣化だけでなく、カビの発生を引き起こし、それによる健康への影響も懸念されます。そのため、JVCでは、結露による問題を少しでも改善させようと「どうすれば結露の発生を軽減させることができるか」、「発生した結露にどう対処するか」、普段の生活の中で実践できる結露対策を入居者に紹介するための勉強会を開催することになりました。
気仙沼には東日本大震災の発災直後から30余りの諸団体が現地入りし、地元団体・行政等も交えた「気仙沼NPO/NGO連絡会」という組織を編成して各団体が支援活動を行っています。「連絡会」には分科会があり、その中の「仮設住宅分科会」には約20団体が所属しています。この分科会はほぼ毎月開かれ、各団体が行っているそれぞれの活動の内容や活動地域の現状などの報告により、仮設住宅生活者への支援における課題や問題点を共有しています。
9・10月の分科会ではこれまでの1年半の活動を共に総括し、抽出された課題や問題点の整理を行いました。それを「気仙沼市における応急仮設住宅の現状」という文書にまとめ、10月17日に開かれた「市長・副市長と仮設分科会参加団体との懇談会」に臨み、地域福祉も含む今後の被災者支援のあり方についての意見交換を行いました。
今年度、JVC気仙沼では夏の暑さ対策としてユウガオのグリーンカーテンを実施してきました。
6月にグリーンカーテンのネットの設置、苗の定植を行った後は、住民が主体となりユウガオの世話を行ってきました。ある仮設住宅では、毎日の世話が困難なお年寄りの分を他の住民が手伝ったり、また別の仮設住宅では、分担して当番制で水やりを行ったりと、それぞれに工夫をして世話の仕方を考えていました。
現在、JVC気仙沼ではユウガオのグリーンカーテンによる夏の暑さ対策を実施しています。前回の報告に引き続き、気仙沼・鹿折地区の5つの仮設住宅・77世帯のうち設置希望のあった63世帯のグリーンカーテン用ネットの設置工事を6月3日から開始し、6月24日に完了しました。
ホームページをご覧のみなさま、初めまして。今月よりJVC気仙沼事務所で勤務をしている野口です。よろしくお願いします。今回は仮設住宅を対象にした夏の暑さ対策について報告します。
今年の夏を迎えるにあたりJVC気仙沼事務所は夏の暑さ対策として様々な方法を検討してきました。いくつかある候補の中から、まず、最初に遮光ネットを屋根の上に取り付け室内温度の軽減を図る方法を実験しました。しかし、実験の結果、遮光ネットでは室内温度の軽減に有意な効果を認めることが出来ませんでした。そこで、他団体でも実施しているグリーンカーテンを設置して暑さ対策を講じていくことにしました。
少し遅くなってしまいましたが、皆さま明けましておめでとうございます。年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。
私たちが活動する鹿折地区の仮設住宅に入居している方にお話を伺うと、「狭い部屋で仙台から来た孫と一緒に体を寄せ合って寝たんだよ。」と笑顔で話す方や「今年は震災の影響でワカメ養殖ができなくて、年末年始いつものような忙しさがなかった。だから初めてちゃんとしたお節料理を作った。」と話す女性の姿がありました。
この度、気仙沼の震災支援担当となりました岩田健一郎です。これまで、JVCにはボランティアとして参加してきましたが、今回の震災を機に、JVCでの活動への関わりを今一歩深めることとなりました。どうぞよろしくお願い致します。
JVCは、被災地での活動として、3月下旬より、気仙沼市災害ボランティアセンターの運営支援を行ってきました。災害ボランティアセンターの活動の一つとして、避難所や仮設住宅での聞き取り調査があり、JVCもこの調査活動に参加しています。現在、被災地では避難所から仮設住宅への移動が進んでいますが、その動きに伴い、様々な問題が起こりつつあります。