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2013年10月15日 【 在宅住民への交流の場づくり

在宅生活者への場づくり支援

震災支援担当 伊藤 祐喜
2013年10月21日 更新

現在、鹿折地区四ヶ浜地域では、家屋が被災を免れた、または被災後に自立再建を果たした家など(以下、在宅)に、二世帯家族や夫婦二人暮らし、独居の方など、特に比較的高齢の方が多く暮らしています。震災による影響で地域の住民が離散し、在宅で暮らす人々はおよそ230世帯から60世帯へと減少しました。そのような状況下で住民同士の交流は減少し、在宅生活者の中でも特に高齢の夫婦二人暮らしや独居の方の孤立が懸念されています。そのため、気仙沼事業では在宅生活者に対して交流の「場づくり」や「訪問による見守り活動」を行なっています。

今回は、その「場づくり」を実施してきた中で気づいたこと、今後における課題点をお伝えします。

似顔絵芸人による演芸ショー似顔絵芸人による演芸ショー

在宅生活者を対象に、これまで地域の集会所にて絵手紙教室や大道芸人による催し物などを行なってきました。様々な内容の「場づくり」を実施してきた中で気づいたことは、絵手紙や押し花などの創作活動よりも、観たり聴いたりすることで楽しめる内容の方がより多くの方が参加されていたことです。仮設住宅の入居者を対象とした「場づくり」の場合は、創作活動やスポーツタイプのイベントなど幅広い内容を取り入れていますが、在宅生活者においては参加者自身で何か作業をする内容よりも、より気軽に楽しめるものを企画するなど、また違った工夫が必要とされています。

大技の披露に参加者大盛り上がり大技の披露に参加者大盛り上がり

また、会場までの「距離」もポイントになると感じています。仮設住宅入居者向けのイベントでは、各仮設住宅に設置されている集会所で開催します。仮設住宅入居者にとっては少し歩いて行ける程度の距離です。他方、地域の集会所にて開催する場合は多く、距離の面で家ごとに差がでてきます。このように、会場までの距離に関係なく、より多くの方の参加意欲を高められるような内容を企画していく必要があると感じています。

震災以降、一時的に地元を離れている人々が自立再建を果たし、以前のように再び共に暮らす日までは未だ向こう2,3年を要します。それまでの間、在宅で暮らしている人々が孤立することなく、そして生き生きとした生活を送れるきっかけとなるよう、今後より多くの方に「楽しそう」「参加してみたい」と思っていただけるような「場づくり」を企画していきます。

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