紛争による難民・避難民への緊急支援活動(過去の活動)

JVCの活動地であるスーダン共和国南コルドファン州において、昨年6月に政府軍と反政府軍とによる大規模な紛争が勃発しました。戦火は拡大の一途をたどり、30万を超える人々が住み慣れた村を追われるなど深刻な影響を受けています。JVCはそうした避難民、難民に対して2011年11月から緊急支援を実施してきました。
このほど、予定していた緊急支援活動を終了しましたので、皆さまにご報告します。但し紛争は未だに続いており、今後も継続して支援に取り組んでまいります。
南スーダン共和国、ユニティ州イーダ難民キャンプでの支援
両軍の戦闘や空爆によって村を追われた人々のうち約4万人は、国境を越えて難民として南スーダンに逃れました。国境に程近いユニティ州の「イーダ難民キャンプ」には、そのうち2万人が仮の生活を送っています。

キャンプ人口の8割は女性と子ども。空爆で親を亡くし何日もかけて歩いてきた子どもたちもいます。国連やNGOなどの援助団体がテントや食料、毛布などの支援を行っていますが、必要な物資が十分にそろっている訳ではありません。JVCは、難民の女性グループと協力して、女性と子どもだけの世帯を中心に身辺を清潔に保つための石鹸、乳幼児用の粉ミルク、子ども用衣料の配布を実施しました。
第1次支援 |
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第2次支援 |
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支援への反応

キャンプ開設以来、食料やテントの支援はあるが子ども用衣料を支援した団体はなく、服を着ておらず、全裸に近い子どもが少なくありませんでした。イーダは内陸部にあるため一日の寒暖差が激しく、昼間は暑くても朝晩は20℃を下回る日が珍しくありません。20℃なら日本では過ごしやすい気候のうちですが、衣服を欠いた状態でこの気温は堪えるようです。そのためか、「支援してもらった服は長袖やジャケットが多く防寒によい」「他に衣料品を配布する団体がないので助かった」といった感想が寄せられました。
今後に向けて

キャンプには現在も毎日200人程度の難民が流入してきており、引き続き支援が必要です。同時に、紛争が収束する見込みがないため、ひとたびキャンプに入るとそこでの生活が長期間する可能性が高まっています。
生活が長期化すれば、難民が援助だけに頼らず、自分たちの手で食料や生活用品を確保して生活を築かなくてはなりません。
そしてまた、キャンプの難民自身による「自治会」もその意欲を抱いています。親を亡くした子どもの保護、キャンプにいる子ども全ての教育や食事といったことに気を配り、どこに仮住まいをすることになっても、自らの生活を自らの手で編み出し、子どもたちを健やかに育て、そしていつの日か必ず故郷に戻る、そのような意欲を強く持っています。
わたしたちJVCは、こうした難民自身による生活をまもる気持ちと活動を支援して参ります。
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