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【ガザ空爆】現地の声・人間の大地 ハンユニス2

2009年1月 7日 更新

UNRWA(United Nations Relied and Works Agency=国連パレスチナ難民救済事業機関)の学校が攻撃され、そこに避難していた40人以上の人々が犠牲になったというショッキングな出来事があった翌日。AEI(Ard El Insan=人間の大地)のガザとハンユニスセンターのスタッフと電話で話しました。

「ラクトースフリーのミルク(※)がないのよ。それに、栄養センターを再開できたとしても、栄養食を作るための食材がない。今ガザに辛うじて入ってきている物資は緊急の食料配布用だから、栄養失調児の治療用に使える食材まで回らないわ。だから、なんとか西岸から食材を送ることができればいいのだけれども」。AEI代表のイテダルは、まだもちろん事務所も栄養センターも開けることができない中も、センターの再開に向けて動き出しました。仕事の話をしている時の彼女の声は以前よりも少しだけ元気に聞こえて、なんだか私が励まされたような気がします。

ガザでは1月7日から、隔日で13時から16時まで、人々が人道支援物資を受けることを可能にするための「一時攻撃停止」が始まりました。夜遅くになって、メディアで働くガザの知人からメールが送られてきて、以下のように今日の様子を教えてくれました。

「国連の食料配布所にはもちろん人が殺到していたよ。今までは皆、外に出ることなんてほとんどできなかったから。閉まっていた商店もこの3時間だけは開いたのだけれども、店の中なんてほとんど空だし、そこに来て買い物が出来る人なんて、ほんの一握りなんだよ。それからこの3時間の間に、亡くなった人々の遺体がお墓に埋められた。この攻撃の中では、全ての遺体を埋めてあげることも出来なかったんだ。僕にとってはこの180分間のガザの光景は、攻撃の被害と同じくらい、もしくはそれよりも心が痛む光景だった」―そして3時間が経過した後、攻撃が再開されました。

現在、多くの国際および地元のNGOが、医療物資、食料、生活必需品等の支援物資をガザに入れようとしていますが、イスラエル地上軍がガザに入っている今、物資の搬入、そしてガザの中での配布は容易ではありません。また、3時間という短い時間ではとても、本当に支援を必要としている人々に行き届かないことも懸念されます。残念ながらこの状況がいつまで続くかわかりませんが、この状況下、厳しい状況下におかれている人々を支えていけるよう、現場でも調整を続けていきます。

※ラクトースという糖質を生まれつき消化できないために、栄養失調になってしまう赤ちゃんがいます。この先天的な病気は、ラクトースを取り除いた特殊なミルクに変えることで治療できます。ラクトースフリーミルクは、この病気の子どもたちにとって命綱です。JVCでは、これまでもガザの子どもたちに、このミルクを届けてきました。


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