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アナポリス和平会議とマグカップ

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年12月 6日 更新

パレスチナでは、アナポリス会議の批判をよく耳にします。「自分達をこんなに苦しめているイスラエルに自分達の権利を売渡すのか」とか、「アッバス大統領には自分達を代表する権利はない」とか。特にガザではその傾向が強く、「イスラエル軍がガザを空爆しているのに何故オルメルト大統領とキスが出来るのか」とか、「ガザ制裁に加担して自分達を苦しめるなんて大統領にあるまじき行為だ」という批判、そして「どうせまた口約束だけで、何も変わらないよ」と言うあきらめの声をよく聞きます。実際、会議開催前日には、西岸とガザで和平会議に反対する大きなデモが繰り広げられました。

アナポリス・マグカップは既に完売  アナポリス・マグカップは既に完売

ガザに有名な土産物屋「アラファト・ショップ」では、パレスチナの国旗やアラファトやハニヤやチェ・ゲバラのTシャツやマグカップを売っています。このお店はこのアナポリス和平会議を皮肉ったマグカップを販売し、話題を呼びました。そのマグカップには「アナポリス和平会議2007年秋。記念にどうぞ。でも失敗に終わったら壊してね」と書かれています。一つ約600円と決して安くないのですが、店主は「売れ行きは好調」と自慢げです。でも買っているのはほとんどが国連職員や私のような国際NGOのスタッフだそうです。そして、私が買いに行った直後になんと完売したそうです。政治も経済も混迷しているガザで、それを逆手にとってユーモアを交えてビジネスチャンスにしてしまう、ガザの人の力強さを垣間見たようでした。

アラファトやハニヤチェ・ゲバラのTシャツ アラファトやハニヤチェ・ゲバラのTシャツ

11月27日のアナポリス和平会議で出された共同理解声明は、停止状態になったロードマップを再開し、米国が双方の取り組みを監視する中、2008年末までに最終合意に達する努力をすることを約束しただけに留まりました。「ほら、何も変わらないでしょ」とパレスチナの人々は語っていました。


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