ガザに入って2日目。Ard El Insan(人間の大地)のガザセンターを見学に行きました。このセンターでは、栄養失調の子どもたちに対しての栄養食の提供、そしてお母さんたちには栄養食の調理方法を教えています。また、子どもが6ヶ月未満の場合は、お母さんたちに対する授乳指導を行っています。まず、栄養失調の疑いがある子どもを、お母さんがセンターに連れてきます。最初に行われるのは、子どもの身長、体重、ヘモグロビン値の計測、そしてお母さんへの問診です。そして計測した値と標準値を元に、栄養失調のレベルを出していきます。
お母さんに抱かれるリームちゃん現在生後8ヶ月弱のリームちゃんは、生まれた時点で体重は1.6キログラムと、とても小さな赤ちゃんでした。初めてセンターに来たのは7月5日。体重は3.5キログラムでした。健康ならば8キログラムあってもおかしくない年齢です。生まれてから月に約0.5キログラムずつ体重が増えたのですが、3.5キログラムになった時点で、成長が止まってしまったとのこと。このセンターでは栄養失調のレベルを3つに分けているのですが、リームちゃんは最も重度であるレベル3と診断されました。しかし、センターに来はじめてから約一週間後のこの日の検診では、体重は4キログラムにまで増えていました。それでもまだ身長も体重も標準値には届きませんが、お母さんも少し安心している様子でした。
お母さんたちの調理実習センターを訪れる子どもたちの中には、小さくて、手足は細く、目も虚ろな赤ちゃんも少なくなくありません。体を撫でたり笑いかければそれに反応して笑うであろう年齢の赤ちゃんであっても、何をしても無表情のままの子もいます。厳しい表情や、沈んだ表情をしているお母さんもいました。普段は、西岸の難民キャンプで力強く収入創出事業を頑張っているお母さんたちと仕事している私にとっては、赤ちゃんの様子もさることながら、お母さんたちのその表情が何より辛く感じました。お母さんたちの調理指導も見ましたが、すでに回復を見せている子どものお母さんの表情は明るく、「子どもが笑うようになったの」と嬉しそうでした。
このセンターに来る大抵の子どもたちは、センターに通い続けて栄養食を摂ることで徐々に標準の状態へと改善し、約3ヶ月で「退院」していきます。一日でも早く、子どもたちが「退院」できるよう、そして何よりも、このセンターに来なければならない状態になってしまう子どもたちがこれ以上増えることがないよう、願わずにはいられません。
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