早朝から家族連れで賑わうビーチ6月26日にガザに入りました。6月14日にハマスがガザを制圧してから2週間、ガザの治安は格段に良くなってました。ガザに足を運ぶようになって5年になりますが、今までに見たことがないほど、町を歩く人々の表情は明るいのが印象的でした。特に目を引くのは、子供を抱えたり手を取ったりしながら歩く家族連れの多いこと。夏ということもあって、ビーチは家族連れや子ども達で溢れ、レストランも昼間から満員、結婚式もいたるところで深夜まで行われています。ガザの人はこの状態を「ハネムーン」と呼んでいます。
泳ぎ終わって帰る途中の子ども達ガザは2005年の夏にイスラエル人入植者とイスラエル軍の撤退により、ガザ内の移動は比較的自由になったものの、2006年1月にハマスが選挙で議会を制してからは、国際社会の経済制裁にあえぎ、また夏以降はイスラエル軍による侵攻で電気発電所が破壊され、電気も水も燃料も充分にない生活を半年以上強いられてきました。さらに秋からは「内戦」が表面化し、麻薬や武器の取引や車の盗難や外国人拉致などという主に部族による組織犯罪も横行し、ガザの治安は中からも急速に悪化していったのです。
ハマスはガザを制圧してから、治安回復、社会サービスの回復、インフレの回避などに力をいれ、人々の正常な生活を送れるよう努力しているようです。ガザのいたるところで警察やボランティアが交通整理を行い、アラファト元議長宅やアッバス大統領宅を護衛していました。制圧前後の混乱時は、盗難もあったようですが、ハマスは盗まれたものも取り戻したと聞きました。
もちろんパレスチナの旗は今でもいたるところに見受けられ、ハマス一色という印象はありません。ゴミ収集車が走りまわり、道を清掃する人も多数みかけられ、町は格段に清潔になった印象があります。また、制圧直後にパンや小麦粉の買占めが起こり、一時的に価格上昇があったようですが、即座にハマスが介入し、業者による小麦粉の隠し持ちや便乗値上げを禁止したおかげで、価格は元に戻ったそうです。
しかし、ガザの人たちは浮かれているばかりではなく、ガザの将来に対する不安も併せ持っています。ガザはイスラエルや国際社会だけでなく、ラマッラーに設立された緊急事態内閣からも、切り離されて始めています。ガザの労働者の4割が公務員ですが、その公務員も解雇が進んでいると聞きました。ガザの外務省に勤めていて日本にも来たことがある、友人の妹はハマスがガザを制圧した直後に理由もなく解雇されました。彼女のポジションはラマッラーの人がすることになって、辞めても引継ぎだけはするように言われたそうです。ガザのシンクタンクのコンサルタントの話しでは、ラマッラーの緊急事態内閣が、ガザの予算を人件費も含めて、ラマッラーに移し始めているそうです。
翌日6月27日、イスラエル軍がガザ市とハンユニスに空爆を行いました。一般市民も多く巻き添えになりました。いよいよ外からの攻撃が始まったのです。友人はポツリと言いました。「ハネムーンは終わりね」
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