子どもに栄養食を食べさせるお母さんJVCが緊急支援しているガザ南部の「人間の大地」ハンユニスセンターを訪問。イスラエル軍による侵攻が沈静化して、移動が可能になったので、センターは大勢の母親と栄養失調の子ども達で溢れかえっています。見るからに小さくて元気のない子ども達と不安そうな表情の母親達です。センターではちょうど栄養食を作っているところで、おいしそうなにおいが漂ってきます。振舞われるのは栄養価の高いレンズ豆などを中心に、栄養とカロリーを計算した、おかゆのような食事。子ども達はまず診察を受けて必要な栄養とカロリーが計算され、それにあわせて栄養食をもらいます。小さな子ども達の多くは大人しく、食べさせられていました。
シャウカ地区の破壊された民家人間の大地のスタッフ、ハナアの家庭訪問に行くというので同行させてもらいました。途中、7月12日に大打撃を受けたシャウカ地区に寄る。家が破壊されて住めなくなった住民は近くの学校に避難していますが、この日は家の様子を見にやってきていました。大破された家の一つは壁が完全に壊され家の中が丸見えになっています。壊されたのはどこも普通の民家です。
ハンユニスの難民キャンプに向かう途中の公共の水汲み所は、人とロバで長い行列が出来ています。ようやく水が出るようになったとのこと。キャンプでも水が出たので一斉に洗濯したようで、いたるところに洗濯物が干してあります。
しかし、電気はまだ断続的にしか来ません。絶対的な電気の供給量が依然として少ないため、8時間交代で地域別に電力を供給しているとのこと。発電機を持つ病院やホテル以外は、電気の供給される時間に合わせての生活を強いられます。冷蔵庫も停電中は極力開けないのが鉄則。ハナアは、センターにかつて来訪し、栄養失調と診断されているのにセンターに通って来ない子ども達を心配しています。多くの家庭では、子どもに十分に食事を与えるお金がないので、センターに通うためのタクシー代も当然ない。そのためセンターでは、子ども達がセンターに通うための交通費も支給するので、母親にとにかく連れてくるように説得する。
キャンプの子ども達の中には、見るからに顔色が悪く元気がない栄養失調と思われる子どもが少なくない。ハナアはそのような子どもを見つけると母親を探し、センターで診断を受けるよう促します。彼女のこのような地道な活動で、「人間の大地」の栄養プログラムは、確実に浸透していっています。
センターで栄養食を与えられるのは、乳児から3歳が中心の子ども達だけ。でも、実は栄養失調の子ども達を抱えてやってくるお母さん達の多くも顔色が悪く、母乳が出なかったり、貧血だったりする。お母さん達は、お金がないなか、自分たちよりも子ども達の食事を優先します。センターでは、お母さん達に栄養食を与える代わりに栄養指導を行っています。
日常手に入る食材の中で鉄分を多く含んでいる野菜の紹介や、栄養バランスの取れるメニューの紹介もしています。子ども達はもちろん、大人達の栄養失調をこれ以上増やさないためです。ただ、そうは言っても、現金収入がほとんど途絶えているガザの人達の生活は、この先も悪化し続けるでしょう。センターに通う子ども達の数は増え続けていて、センターの許容量を越えつつあります。
この活動への寄付を受け付けています!
今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。
郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。
JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。
遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。