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人権のための医師団−イスラエルを訪問

パレスチナ 田村祐子
2006年1月19日 更新

昨年11月、JVCではパレスチナとイスラエルのNGOからジハード・マシャルさんとマスキット・ベンデルさんを招へいし、占領下のパレスチナの人権と医療に各地でシンポジウムなどを行いました。今回、その団体の一つである、テルアビブの『人権のための医師団−イスラエル(Physicians for Human Rights - Israel)』の事務所を訪問しました。(関連記事 No.117をご覧ください)

人権のための医師団−イスラエルは1988年、イスラエルとパレスチナの医師によって設立された団体で、現在は主にイスラエルの医師など1100人以上の会員を持ちます。パレスチナ自治区、およびイスラエル国内(医療を受けられないイスラエル人や、周辺化された砂漠地域の住人、移住労働者、パレスチナ人の囚人など)の人権、特に医療への権利に関して、支援・啓発・アドボカシー活動を行っています。

代表のハダス・ジヴさん代表のハダス・ジヴさん

代表のハダスさんにお話を聞きました。

Q:人権のための医師団−イスラエル(以下、PHR)の活動の大きな目的の一つは、占領政策がもたらす問題について、イスラエル社会に情報を提供し、市民の議論を活性化させることだと理解していますが、イスラエル社会からの反響はどのようなものですか?

ハダスさん:私たちは、様々な人権侵害のケースについて法廷で訴えるなどの行動をおこしています。また、医療を受ける権利が侵害されているパレスチナ人のための医療支援も行っていますが、後者について大きな抗議を受けることはありません。それでも「どうして(パレスチナ人の患者を助けることで)私たち(イスラエル人)の安全を犠牲にするのか?」といった意見はあります。私は、イスラエル社会が長期化した占領によって弱者に対して冷たくなり、人権の視点や希望が失われつつあることを心配しています。

Q:PHRは、パレスチナのNGOとの協力関係に加え、イスラエル社会の様々な立場の人を同じ話合いのテーブルにつかせることに成功していますね。

ハダスさん:そうです。PHRは、国連機関やイスラエルの保健省、イスラエル軍、パレスチナの大学関係者、医療専門家など様々な関係者をセミナーやシンポジウムに招き、話し合いの場を設けてきました。勿論、中には私たちの批判をこころよく思っていない当事者もいるわけですが、少なくとも人権と倫理の観点に基づいた私たちの情報、意見に耳を傾けてくれます。

Q:パレスチナのNGOとの協力についてどのようにお考えですか?

ハダスさん:パレスチナの市民との協力は、問題の解決に不可欠なものだと思っています。協力することそのものの意義に加えて、協力なしには私たちは何が起こっているのか正確に知ることはできません。しかし、相互協力が成立するためには、私たちは同じビジョン、目標を共有しなければなりません。
平和をつくるということは、どちらかがが与える側・援助する側で、もう一方が受け取る側・援助される側といったような一方的な関係ではありません。相互的な学びのプロセスでなければいけません。私は、いわゆる人道援助だけでは、この状況を変えることができないと考えています。政策を変えていくために発言していかなければいけません。必要とされているのは、「慈善」ではなく、社会的正義の視点に根付いた行動なのです。

PHR事務所でスタッフの昼食時にパチリPHR事務所でスタッフの昼食時にパチリ

→人権のための医師団−イスラエル:http://www.phr.org.il/phr/


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