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家屋破壊と母乳不足による栄養失調

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2004年6月11日 更新

ワシ−ム君(4ヶ月)は、家族全員が待ち望んだ子どもでした。22歳のお姉さんを筆頭に女の子が9人続き、10人目に男の子に恵まれました。教育熱心な家庭で、22歳のお姉さんはガザ市内の大学に通っています。

ワシーム君と母親ワシーム君と母親

ワシーム君家族はラファのブラジル地区の国境近くに住んでいましたが、ワシーム君が生まれたのとほぼ同じ頃、彼の家はイスラエル軍によって破壊されました。イスラエル軍は「パレスチナ武装勢力が武器の密輸を行っている、エジプトとガザ地区にまたがる地下トンネルを破壊するため」として、国境に位置するラファでの大規模な家屋破壊を正当化していますが、イスラエル軍による家屋破壊は国際法に違反する行為であると国連機関や人権団体等は声明を出しています。

ワシ−ム君家族は親戚の家に避難しましたが、その家も破壊され、また別の親戚の家に移り住みました。ワシーム君はまだ4ヶ月なのですが4回も住む場所を変らなければならなかったのです。

ワシーム君は3400グラムで元気に生まれましたが、1ヶ月の時に「人間の大地」ラファクリニックに連れて来られたときには、体重は3200グラムに減っていて、中等度の栄養失調症と診断されました。明らかに母親の母乳が不足していました。クリニックのスタッフは母親の話に耳を傾け、母乳を与え続けるように励ましました。「人間の大地」から母親の栄養のために米や豆、鉄分を多く含むナツメヤシの蜜なども供給され、ワシーム君の体重は2ヶ月間に2キロ増え栄養状態は改善されてきました。

私が「人間の大地」のスタッフと共にワシーム君家族を訪れたとき、母親は満面の笑みで私たちを迎えてくれました。家族12人が親戚の家の一部屋(約9平方メートル)で生活しています。部屋にはタンスが1つとワシーム君のゆりかごがあるだけで、部屋の隅には衣類の入った袋と寝具が積まれていました。子どもたちは洗濯されたこざっぱりした服を着ていて、そこからも母親がしっかり世話をしていることがよくわかりました。母親は、今はワシーム君の体重が増え元気になってきたのが何より嬉しいと、私たちに語りました。

帰りの車の中で、家屋破壊がなければワシーム君は栄養失調にならずにすんだだろうに、と思わずにいられませんでした。


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