クリスマスが近づいています。アラファト議長は今年もベツレヘムのクリスマスに出られないそうです。現地で活躍中の石原さとみさんからの現地情報です。
いしはらさとみのパレスチナ情報
--------12月7日--------
ヘブロンのPalestinian Child's Homeでラマダン明けのお祭りがあった。お祭りといっても、大掛かりなものは何もない。会場はセンターの中庭で、観客席とステージを区切る紙テープが張られているだけ。それでも会場は子供たちでいっぱい。ざっと見て300人はいそうだ。おしゃれをした子、色とりどりの風船を持った子、顔にペイントをした子。来賓はTemporaly International Presence in HebronやUNDPのスタッフ。
会場に流れる音楽を利用して、パレスチナのアーティストグループ、サーブリーンが子供たちといろいろなゲームをする。ピエロに扮したパレスチナ赤三日月社のボランティアの若者たちが、さらに場を盛り上げる。人数が多いため、だんだんと子供たちをまとめるのが難しくなる。最後には子供たちのほとんどが観客席から飛び出し、踊りだしてしまう。ラマダン中は外出禁止令が続いたため、久しぶりに思いきり遊べた子供たちは嬉しそうだ。
実は2年前の12月にも、このお祭りを見に行った。その時は会場も飾り付けがされ、ボーイスカウトの吹奏楽隊もいた。お祭りが質素になったにもかかわらず、子供たちは以前より楽しんでいるように見えた。2年前、すでにインティファーダは始まっていたが、現在のように町中が外出禁止令になることはなかった。だんだんと情勢が厳しくなる分、日常における楽しみが減っている。ささやかなお祭りを満喫する子供たちが、そのことを一番よく知っているようだ。
おまけ
お祭りの後に、エルサレムへ戻るサーブリーンの車に乗せてもらった。エルサレムから来ていたUNDPスタッフ(中には、しほさんもいました)の車と一緒にヘブロンを出た。ギロのトンネル付近のチェックポイントで、兵士はUNDPの車を止め、IDをしつこくチェックしていた。その後ろにいたサーブリーン車がIDを出そうとしたところ、別の兵士が「行け、行け」と合図した。サーブリーン車はチェックを受けるUNDP車を追い越し、「UNDPがチェックされてもサーブリーンは検問をパスしたぞ!」「AhnaSabreen!!」と上機嫌でエルサレムに入った。
--------12月16日--------
ラマラに近いカランディア・チェックポイントで、エルサレム・コーラスのメンバーによるクリスマスコンサートが催されるという。しかし、あいにくと朝から雨が降っており、開催されるかどうかわからなかった。
主催者と連絡をとったところ、「雨のため確かなことは言えないが、 やってみるつもりだ」との返事。 開催予定時刻10分前のチェックポイントには、検問待ちをする車の列と、徒歩で通過し、寒い雨の中を小走りに急ぐまばらな人影がある だけだった。11時ちょうど。テレビ局の車が次々と現れた。CNN、LBC、 MBC、ドバイ・テレビ等など。ロイターなど通信社のジャーナリストもいた。
チェックポイントに一番近い店の軒先で、エルサレム・コーラスのメンバーを待つ。10分ほどすると、「占領政策反対」と書かれたプラカードを持った若者が数人やってきた。続いて、コーラスのメンバーも姿を見せた。
指揮者の老婦人が現れると、すぐに商店の軒下でコンサートが始まった。時間はわずか15分ほど。歌われたのは、「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」などの賛美歌。音響設備も何も無いため、コーラス隊のすぐそばに寄らないと、せっかくの歌も自動車の音にかき消されて聞こえない。おそらく悪天候のせいだろう。残念ながら、ジャーナリストを除くと、観客は近所にすむ外国人などほんの数人だった。歌声が響かないため、あまり
通行人の興味もひけなかった。コーラスのメンバーよりもジャーナリストが多いくらいで、ジャーナリストに取り囲まれたコーラス隊を見るのは難しかった。コンサートが終わると、コーラス隊もジャーナリストも、雨と寒さのためにすぐに退散してしまった。
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