JVCは人道的見地から、パレスチナ・イスラエルのNGOと共に緊急医療支援活動を実施していますが、ラマッラー入りの拒否、井下医師が入国拒否されるなど、イスラエル政府の人道活動に対する規制政策の影響を受け、その活動に支障が出ています。しかしながら、情勢の変化を受け、徐々に具体的な活動を開始しています。先週19日にはイスラエル軍による虐殺が噂されるジェニンに入り、緊急支援物資を運ぶことができました。
また、この週末にも、JVCを始めNGOによる緊急支援活動は活発に展開されています(20日カルキリヤにて訪問診療、21日ラマッラー市内の病院へ医薬品搬入、22日コンボイにて緊急物資をナブルスへ運ぶ)。今回のレポートでは、20日カルキリヤでの訪問診療の様子をお伝えします。
<佐藤真紀の帰国報告会>
日時:4月23日(火)午後7時〜
会場: 品川きゅりあんにて(京浜東北線・大井町駅すぐ)
参加費:800円
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カルキリヤにて巡回診療
4月20日、イスラエルのNGO「人権のための医師団(Physicians for Human Rights、以下PHR)」による訪問診療の活動にJVCスタッフ藤屋が同伴、診療活動を行いました。場所は西岸地区、カルキリヤの南のハブレ村です。入り口の検問所で1時間半待たされたが、全員入ることが出来ました。
☆ 診療時間: 11時30分から3時30分の間
☆ 診療所: パレスチナ赤新月社(PCRF)診療所
(この診療所は、ハブレ村と周辺の12村、16000人にプライマリ・ヘルス・ケアを提供しています。)
☆ 患者数: 大人35人、子ども71人
☆ スタッフ: PHRより医師6人、看護師2人、薬剤師1人、記録係1人 (イスラエルのアラブ人が多数)
PRCSより医師=コーディネーター1人、看護師1人、事務員2人、ボランティア数人
JVCより(看護師1人―PHRの小児科医と組んで活動に参加)
☆ 他、同行者: ジャーナリスト(ベルギー、ドイツ、イスラエル)が同行
主な問題として、大人は高血圧・心臓病等の慢性病、子どもは、風邪・下痢等の病気が多く、難病の為、イスラエルの病院に紹介になったケースもありました(患者さんの例参照)。村には診療所はあるけれど、医者がたどり着けない事もあります。病院は、カルキリヤ、ナブルスにあるのですが、イスラエル軍の侵攻により4月以降は全く行くことが出来ない状態です。現在、病院に行けなかったり医者が診療所に来られなかったリするため、治療が受けられないことは日常の出来事になっています。特に幼い子どもを抱える母親の不安は大きいです。治療が遅れため、風邪から中耳炎、気管支炎になってしまった子どももいました。
患者さんの例紹介、イエスミーン、女、18ヶ月
双子で生まれましたが、片方は生後すぐ死亡しました。皮膚がやけどのようにただれる生まれつきの難病です。治療法はありません。痛みの為、いつも泣いています。十分に食べることも出来ず、6ヶ月児ぐらいの体重しかなく、立つことも歩くこともできません。
ナブルス病院の医者に診てもらっていましたが、イスラエル軍の侵攻、厳しい封鎖のため、今は病院に行くことは出来ません。また、非常に難しい病気なのでナブルス病院での治療でも十分とは言えず、完全な治療法もありません。しかし、スキンケア、衣類の選び方、薬で痛みをとることで、症状(特に痛み)はかなり改善されます。今回、PHRのコーディネーションで、テルアビブの皮膚科専門医の元で治療を受けることになりました。
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