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調査研究・政策提言の活動

連続公開セミナー「食べものの危機を考える」について

2018年6月 7日 更新

JVCは、3団体と共催で、「食べものの危機を考える」というセミナーを2008年から毎年開催してきました。

このイベントでは、食料問題にまつわる様々な視点からテーマを設定し、講師の方をお呼びして、そのテーマについて考える機会を提供してきました。

ここでは、これまでに開催してきたセミナーの内容をまとめた冊子をご紹介します。

飢餓を考えるヒントNo.1 食料価格高騰の影響

2009年5月31日発行

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※2009年度の4回の
セミナーを踏まえて編集

第1章 食料価格高騰
タイトル/
執筆者/
背景/
内容

「食料の価格はこうやって決められている」/板垣啓四郎/~なぜ食料価格が高騰したのか~

【内容】食料価格高騰の背景/穀物メジャーの流通コントロールと食料市場への投機マネー/貧しい人々への影響/適切な価格バランス

「途上国の食料と先進国のエネルギー」/稲泉博己/~食料が足りているのに食べられない人が多いのは、燃料を作るための作物が多いためか~

【内容】バイオ燃料の概観/バイオ燃料生産の供給源とされるアフリカの立場/政治的意志と不安定要素

「投機マネーが吊り上げる食料価格」/田中徹二/~投機マネーと食料の価格の関係は~

【内容】投機マネーと食料価格の関係/投機マネーに対する規制の可能性

「砂漠化が進む地域での食料価格高騰」/岡本敏樹/~もともと環境が厳しい乾燥地ではどのような影響があったのか(ブルキナファソの事例)~

【内容】砂漠化が環境と人の生活、農業に与える影響/都市と比べて小さい農村部における食料価格高騰の影響と価格高騰継続によるリスク。

「都市での生活と食料価格高騰」/鈴木裕之/~農村は比較的影響は少なかった。ならば都市部は (コートジボワールの事例)~

【内容】コートジボワール都市部に暮らす人々の生活と食料を得るための戦略、たくましさ。

第2章 飢餓・食料問題の基礎知識
内容

食料生産の集中と増産がもたらしたもの~case 1:小麦の大生産地で起こった干ばつ、case 2:作りすぎた穀物のバイオ燃料や飼料への転用、case 3:借金だけが残った食糧増産援助/ 新たな課題/ バックナンバー

飢餓を考えるヒントNo.2 終わらない食料危機

2010年4月30日発行

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※2009年度の4回の
セミナーを踏まえて編集

第1章 「作る」と「食べる」の間にある壁
タイトル/
執筆者/
背景/
内容

「食料価格高騰から1 年、アフリカの現状」/冨田沓子/~1年経った食料価格高騰の影響から何が見えたのか(ブルキナファソの事例)~

【内容】食料価格高騰による人々の生活全般(衛生管理や病気予防等)への影響。/高止まりする食料価格。

「国際市場に左右されない食料確保のあり方」/津山直子/~食料価格高騰時に都市部と農村部で影響の違いはあったのか(南アフリカの事例)~

【内容】都市部と農村部における影響の違い。影響の少なかった農村部。/国際市場に影響されない食料生産の試み。有機農業の可能性。

「「栄養」の観点から見る食料問題」/磯田厚子/~食料価格の高騰→飢餓の増大を栄養の観点から見ると何が見えるか。~

【内容】食料価格高騰によるエネルギー量の不足と、微量 栄養素不足による影響。/都市部の貧困層で広がる、量は足りても、「出来合 い」や脂肪が多い食事による栄養バランスの崩壊。伝統食の見直し。

「水危機と食料生産」/佐久間智子/~水危機と言われているけど食料生産とどのように関係があるのか。現状は。~

【内容】世界人口の1 / 3 が直面する水不足。世界の淡水の7 割が使用される農業とその大規模化による水危機。/輸入頼みの日本が引き起こす世界の水不足と飢餓人口の増加。

「食料生産における土地の役割」/ 佐藤千鶴子/~土地と食料の関係は。特に一度「奪われた」ところから見ると何が見えるか(南アフリカの事例)。~

【内容】アパルトヘイトで奪われた土地を取り戻すことの意味。祖先の土地とコミュニティの復活。/経験、ノウハウの欠如による農業で生計を立てることの難しさ。

第2章 飢餓・食料問題の基礎知識
内容

10億人を突破した飢餓人口/足りないのではない。食料生産の現状/食生活をますます苦しめる、気候変動/飢餓を終わらせる。世界の約束はまられるのか/飢餓と私たち日本人の食生活は、どうつながっている/参考資料

飢餓を考えるヒントNo.3 食料への権利の視点から考える

2011年5月31日発行

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※2010年度の5回の
セミナーを踏まえて編集

第1章 食料への権利について考える
タイトル/
執筆者/
背景/
内容

食料への権利とは/勝俣誠/「食べる」ことを権利という視点から見ると

【内容】食料への権利とは何か。「おいしく」食べることと人 間の尊厳/「買える」人が「食べられる」世界の現状

国際的な貿易のなかでの貧困国と日本/佐久間智子/国際的な貿易の中から見た途上国の置かれた現状とは。どういう影響を受けている

【内容】世界の最貧70カ国が農産物輸入国。国際取引される食料をカネの力で買い占める日本、食料が得られない途上国/嗜好品を生産する途上国。その価格下落による悪循環

農地争奪の現場で見たもの、考えたこと/ 辻浩平 /アフリカで起きている土地収奪の現状とは

【内容】アフリカで進む農地争奪と弊害。住民の強制移住や低賃金労働/エチオピア内で他国が作った食料は海外へ輸出。一方で国内の飢餓という矛盾

「飢えに立ちむかう」政府とNGO/林達雄/エチオピアの25年前と現在を比較。どんな変化が見られるのか。かつての飢餓の経験からの学びは活かされているのか

【内容】飢餓を未然に防ぐ取組みを行なう現政府。Cash for WorkとFood for work /気候変動と頻繁に起きる干ばつ。対策をとるNGOと政府

日本の農業はどうするのか/ 大野和興/アフリカを中心とした世界の食料事情を見るなかで日本の食料事情と無縁でないことがわかってきた。ならば、日本の農業の現状は

【内容】コメ価格低下による農家の赤字、農地価格大暴落。農業従事者の高齢化/改善策。農業の自然性と風土性、自然を活かす農業技術、農業の総合性。地域経済活性化

第2章 「作る」と「食べる」の間にある壁
内容

作る~収穫、加工する・保存する/売る~流通/買う~調理する/食べる/参考資料

飢餓を考えるヒントNo.4 安心して食べるために

2012年5月31日発行

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※2011年度の4回の
セミナーを踏まえて編集

第1章 不安を直視し、価値観を見直そう
タイトル/
執筆者/
背景/
内容

高く、不安定な食料価格/横山光弘/食料価格の高騰がふたたび起きている。下がらない価格の背景と現状は

【内容】戦後の食料価格高騰。1980~90年代の不作による食料不足から、現在のバイオ燃料等による需要拡大による価格高騰へ/食料の「エネルギー」化という背景

自由貿易協定と食料問題/中田英樹/TPPが話題になっているが、北米のNAFTAではどのような影響があったのか(メキシコの事例)

【内容】NAFTAにより壊滅的な打撃を受けた小規模農家/巨大資本をバックとした多国籍企業が市場を支配する装置としての自由貿易協定

飢餓と肥満/佐久間智子/貧困層が肥満になるというアンバランス。飢餓と肥満はどのような関係にあるのか

【内容】健康に良いものを「選べる人」と「選べない人」。調理の時間と技術。食事の選択肢がなく、肥満になる貧困層/ミネラルウォーターよりもコーラが安いという現実

これからの農業について考える/大江正章/世界の食料事情に影響を与えている日本の農業。では、これからどうしていけばいいのか

【内容】有機農業を取り巻く環境の変化=若い人の関心と 脱成長志向という価値観/有機農業、地域づくり、循環という仕組みの事例と 可能性

「脱成長」の時代へ/ マルク・アンベール/ 3.11以降のこれからの世界をどう考えていけばいいのか

【内容】経済成長に依存した社会の転換の必要性/「分かち合い」社会を可能にするために他の国や地域の資源をうばわず「必要に応じてつくる」こと

第2章 「量」から「質」の視点へ
内容

食料生産の集中と増産がもたらしたもの~ case 1:小麦の大生産地で起こった干ばつ、case 2:作りすぎた穀物のバイオ燃料や飼料への転用、case 3:借金だけが残った食糧増産援助/ 新たな課題/ バックナンバー

飢餓を考えるヒントNo.5 食べものの危機を考える

2013年5月31日発行

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※2012年度の5回の
セミナーを踏まえて編集

 第1章 つながりが見えるマーケット?
タイトル/
執筆者/
背景/
内容

南アフリカから見た「マーケット」の課題と可能性/渡辺直子/~南アフリカにおいて小規模農業が成立するためには~

【内容】アパルトヘイトで多くのものを失った南アフリカの農村では、「あるものを生かす」発想で農業を/大規模マーケットへのアクセスではなく、作った農作物を身近な場所で販売できる仕組みを

西アフリカ・ブルキナファソの食料不安/岡本敏樹/~収穫量不足だけが食料不安の原因ではない~

【内容】011に起こったブルキナファソの食料不安の背景とは/収穫量の減少だけでなく、仲介業者などを経る過程で輸送費などの経費や利益が上乗せされ、それも販売価格の上昇の原因となる/政府による対応策も効果は限定的だった

農業大国ブラジルの光と影/印鑰智哉/~遺伝子組み換え大豆を例に~

【内容】投機マネーと食料価格の関係/投機マネーに対する規制の可能性

「砂漠化が進む地域での食料価格高騰」/岡本敏樹/~もともと環境が厳しい乾燥地ではどのような影響があったのか(ブルキナファソの事例)~

【内容】セラードにおける日本のODAによる大規模農業開発の問題点とは/遺伝子組み換え作物の大規模栽培による影響

モザンビーク北部での農業開発プログラム/舩田クラーセンさやか/~大規模農業開発が人々に与える影響とは~

【内容】農業のあり方が社会の仕組みに影響を与えている/日本のODAによって進められている大規模開発の背景について

日本の農業の現状と新しい取り組み/大江正章/~行政主導での事例~

【内容】これまでの日本の農業政策の方向性とは/井県池田町の「アンテナショップ」をめぐる取り組みについて

つながりが見える「マーケット」とは/小口広太/~農業だけでなく関係者を巻き込んでの仕組みづくり~

【内容】長野県松本市の「生産者直売所アルプス市場」が地産地消の要になる/埼玉県比企郡小川町の一例:企業、NPOとの連携

第2章 安心して食べるために
内容

作る/保存する/加工する/運ぶ/売る/買う/調理する/食べる

飢餓を考えるヒントNo.6 農業投資について考える

2014年5月31日発行

※2013年度の4回の
セミナーを踏まえて編集

 第1章 すべての人が安心して食べるための「農業投資」とは?
タイトル/
執筆者/
内容

農業投資をめぐる国際的な動き/森下麻衣子

【内容】大規模で国際的な農業投資に注目が起こっているのはなぜですか/貧困の削減につながるような農業投資を行うにはどうしたらいいのでしょうか

栃木のイチゴ農家の事例/三上光一

【内容】今までの農業経営を振り返って、大切にしてきたことはなんですか/先を見ながら経営を成り立たせるために必要なことはなんでしょうか

家族農業経営の可能性/井形雅代

【内容】家族農業経営とはどのようなものでしょうか/企業経営と家族経営農業の違いを教えてください

アフリカにおける土地法の現状/吉田昌夫

【内容】アフリカの伝統的な土地の所有について教えてください/タンザニアでの土地の保有はどのように変わってきていますか

種子を通して考える農業開発/西川芳昭

【内容】農業投資について考えるとき、なぜ種子が重要なのですか/自国の遺伝資源を活用しようとする取り組みはありますか

第2章 目に見えるものだけではない?いろいろな「農業投資」
内容

主役は誰?/人と情報をつなげることも/すべての人が安心して食べられるために

飢餓を考えるヒントNo.7 家族農業の可能性

2015年9月30日発行

※2014年度の4回の
セミナーを踏まえて編集

 第1章 家族農業への期待と課題
タイトル/
執筆者/
内容

人を養い、地球に優しい家族農業の可能性/M.チャールズ・ボリコ

【内容】国連は2014年を「国際家族農業年」と定めました。家族農業とはどのような農業ですか/家族農業にはどのような可能性があるのか、具体的に教えてください

今なぜ国際家族農業年か/関根佳恵

【内容】国連が2014年を国際家族農業年に制定しましたが、どのような動きがありますか/家族農業が重要なのは途上国だけでしょうか

小規模家族農家にとって契約栽培はチャンス?/池上甲一

【内容】世界的に関心が高まっているという契約栽培について教えてください/具体的な契約栽培の事例について教えてください

日本の家族農業と契約栽培/長谷川満

【内容】日本の農業流通の仕組みを教えてください/日本の家族農業は、これからどうなると思いますか

第2章 家族農業の可能性を引き出すために
内容

4つの指標(供給・アクセス・有用性・安定性)/具体的な事例

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