\n"; ?> JVC - 分析インターン最後のお仕事「迷い人」と「あなたとJVC」を比較した - 東京事務所スタッフ日記

分析インターン最後のお仕事
「迷い人」と「あなたとJVC」を比較した

2019年度HP分析インターン 長谷 崇弘
2020年3月27日 更新

こんにちは。2019年度ホームページ分析インターンの長谷です。3月も終わりが近づき、新たなステップを踏むための準備をしている方が多いのではないかと思います。自分はというと、インターン期間がそろそろ終わるなぁと思いを噛みしめながら、この文章を書いています。去年の今頃に面接を受けたことを昨日のことのように思い出せますが、あれから約1年経っていると思うと時の流れの速さを感じますね。自分と同じように感じた誰かが"光陰矢の如し"と表現したのかな...。


ホームページ分析業務の一環で、今年2つの国際協力診断を作りました。「迷い人」のあなたに贈る国際協力診断(現在非公開中、後日再公開予定)とあなたとJVCの関わり方は?~続・国際協力診断~です。自分が何か新しいことを始める際に、とても不安を感じたり躊躇したりするので、自分と同じような人を後押しするためのコンテンツを作りたいと思い、「迷い人」を作りました。その後に作った「あなたとJVC」は、「迷い人」で遊んでくれた人は、国際協力への関心が高いことが分かり、より具体的に国際協力との関わり方が分かる一助になればと思い、作ったコンテンツです。
今回はこの2つのページビュー数や施策の比較などを行い、一度目の反省をどのように生かしたかを書き残していきたいと思っています。


来年度にはインターンでの採用枠がないホームページ分析業務。しかし、それは分析業務が必要なくなったことを意味するわけでは決してないと思っています。いつかまたこの枠でのインターン採用があるかもしれません。その時に、同じ枠で採用された人が何をしていたか確認できるものがあれば、ホームページ分析を効果的に運用するヒントになるはずです。日の目を浴びなくても、派手じゃなくても、ホームページの内容が充実することで、確実にJVCの活動内容を知る機会は増えます。いつか"この記録があってよかった"と誰かに思われれば、これ以上の喜びはありません。

"迷い人"と"あなたとJVC"をデータで比較

"データを比較"と銘打ってしまいましたが、アクセスの詳しい数値をここでお出しすることができません。割合の情報はお出しすることができるので、データ分析の雰囲気だけでも味わっていただければと思います。
上記の制限がありますが、ここではPV数やボタン間移動数、その他もろもろのデータから読み取ったことをここに書き留めたいと思います。

各項目に一回目の反省を活かし、どのような結果にしたかったのか書いてあります。狙いに対して結果どうなったのか?狙い通りになったものもあればそうでないものも...。良い結果も悪い結果も受け止めて、レポートをまとめていきます。よろしくお願いします。

まずはPV数とボタン間移動数についてみてみましょう。

・PV数

【目的】コンテンツを見てくれる人を増やすために、PV数を前回の2倍以上にする

【考察】
・「迷い人」に比べて「あなたとJVC」は2倍以上になった。これはgoogle検索された際にページ上部に表示されるようになるgoogle広告を利用したことが考えられる。
・2倍以上のPV数を記録しているが、一日に記録した最高数は「迷い人」が上回っている。もちろんこの記録は高い方がいいが、定期的に読まれるコンテンツを目指しているので、むしろ毎日少しずつでもアクセスする人がいた方が良いのではないかと思う。

【結果】目標達成!



・ボタン間移動

【目的】コンテンツ内容を充実させるために、ボタン間移動数を前回の2倍以上にする

【考察】

・「あなたとJVC」はPV数が大幅に増えたものの、ボタン間移動に関しては大きな変化が見られなかった。
・一日に記録した最高数は「あなたとJVC」が上回っている。これはボタンの設置数が大きく異なることや、ボタンを移動する数が人によって異なることもあり、必ずしも「あなたとJVC」が優れているとは言えない。

【結果】ボタン間移動は増えたが、PV数が増えた割合ほどではない



一言でまとめると、「あなたとJVC」ではPV数は大きく伸びたが、ボタン間移動数に大きく影響したわけではないと言えます。

上記のほかに、今回の改良の結果として挙げるべき事項を並べておきます。

・SEO対策

【目的】PV数増加のために、検索されやすい言葉をタイトルに使う

【考察】
・検索されやすいワードをタイトルに入れSEO対策を行った
・SEO対策をしていると思っていたが、今考えてみると「あなたとJVC」は特に検索ワードに引っかかりやすい言葉ではなかった
・とはいえ「迷い人」では主旨が全く違うページが多く引っかかってしまうため、前回よりは意識を向けたと言える

【結果】意識だけしてもだめ

【資料】

無題2.jpg図:検索エンジン経由からの流入数の割合
「あなたとJVC」の方が下がっている


・最後の結果まで回答してくれた人

【目的】コンバージョン率を上げるために、最後まで回答する人を増やす

【考察】
・最後の回答まで行き着いた人は「あなたとJVC」の方が多かった ・「迷い人」ではPV数に対して90%近くの人が結果画面までたどり着いていたが、「あなたとJVC」では15%近くしか到達していなかった。理由として考えられるのは
 ・google広告を見てページをクリックしたものの、希望した内容とは異なっていた
 ・同じ人が何回かページを閲覧していた
 ・問題数が多すぎた、あるいはどのページに自分が飛んだかわかりづらかった
ことなどが考えられる。

【結果】絶対数として最後まで遊んでくれた人は増えたが、割合は大幅に減った



・コンバージョン

【目的】JVCの他ページへの遷移数を上げるために、コンバージョン率を上げる

【考察】
・「迷い人」では外部サイトに飛ぶようにした箇所があったため、コンバージョン(=目的達成を示す指標)が達成されたかわからない箇所があった。それを受けて「あなたとJVC」では、JVCのホームページ内でコンバージョンの達成具合をわかるようにした。
・最後の結果まで行き着いた人が少ない「あなたとJVC」であったが、他ページに遷移した割合は80パーセントを超えていた。よって、最後まで回答してくれる人を増やせれば、コンバージョン率を上げることもできるのではないかと思う。

【結果】最後の回答まで行き着いた人は少なかったが、コンバージョン率は80%以上を記録した



このように、SEO対策、最後まで回答してくれた人、コンバージョンについては、目的通りを達成するための施策をしたとは言いがたいです。これらのデータを踏まえて、最後のまとめに入りたいと思います。

達成できなかった目標もあるけれども

目的をもった施策も、すべて目的が達成されたわけではなかったというのが今回の結論です。「迷い人」を作った後に上げた反省点も、それを踏まえて行った「あなたとJVC」の施策も、的外れではないと思っています。

それでも、うまく行くことばかりではなかったです。「問題数が少なくてすぐ終わってしまう」との声を受けて、問題数を倍増させてはみましたが、だからといって、最後まで回答してくれる人が大幅に増えた訳ではありませんでした。目標を達成したPV数も、結局コンバージョン数には大きく貢献したとは言えません。

"結果が全てである"という指標に則れば、「あなたとJVC」でのバージョンアップは失敗に終わったと言えます。しかし、たまたまPlan→Doで成功した場合よりも、得られるものが多かったと思っています。Check→Actionの結果は、例え失敗だったとしても、コンテンツを改良するにあたって、適切なプロセスを踏むことができたと感じているからです。

アクセス業務の肝であるCheckの部分。自分のホームページ分析インターンの期間は、間もなく終わってしまいます。ですが、今後のどんな仕事をするにせよ、行ったものの結果がどうなったのか、どのような点が良かったのか、改良できる点はどこなのか。施策の効果を振り返ることを忘れずにすることを、今後活かしていきたいです。

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