\n"; ?> JVC - 3歳&双子乳児、育児中!並木のパレスチナ駐在報告 - 東京事務所スタッフ日記

3歳&双子乳児、育児中!並木のパレスチナ駐在報告

広報担当 大村 真理子
2017年12月 7日 更新

広報担当の大村です。「子育て」を切り口にJVCスタッフを紹介するプチシリーズの第三弾。初回「新米パパ・白川徹の育休報告」、第二弾「5歳の母・小林のパレスチナ1ヶ月出張報告」に続いて、2016年6月から12月、そして2017年2月から4月までの計8ヶ月、パレスチナに現地駐在/長期出張に行ってきた並木に話を聞きました。

1日5回くらいは「これ、どっち?」と双子当てっこが行われるそう。ちなみに並木は無敗・・・母は強し1日5回くらいは「これ、どっち?」と双子当てっこが行われるそう。ちなみに並木は無敗・・・母は強し

まずは出産、おめでとうございます!というのも、並木は2017年10月、元気な双子の赤ちゃんを出産しました。この記事は、まだ双子ちゃんがお腹にいる頃のお話で、第一子の3歳の長女のあかりちゃんとのエピソードです。

まずは何より、いない間の育児体制は

並木:夫、娘(3歳女児)、義父母、義理の妹と、6人暮らしです。国際結婚で、夫は中国人です。義父は料理人でしたが引退していて家事の主力、義母は食堂経営でしたが引退後は週2、3回のパートに出ています。夫はアルバイトとフリーランスの掛け持ち、義理の妹はフルタイム勤務。全員で子育てをしている感じで、もともと私の通勤時間が長い(片道2時間)ので、普段から保育園の送り迎えや家事は義父母が主力でこなしてくださっています。娘も、おじいちゃんおばあちゃんによく懐いています。そういう環境のため、「ママがいなくて困ること」は「ママという存在が物理的にいない」の一点に限られると思います。

駐在中のコミュニケーションのとりかたは?

並木:7時間の時差があって会話はほとんどできないので、ビデオを送りあっていました。たまに手紙とプレゼントも郵送していましたね。

駐在前の周りの反応は?

並木:講演先も含め、色々なところでお話ししていましたが、9割方が「すごい、頑張って!」という反応でした。1割が「子どもにとって母親は大事なのに...そんなに仕事が大事なの?」という反応(特に年配の女性)。せっかくのアドバイスではありますが、家庭は人それぞれなので、「まぁ、やってみます!」と笑顔でお答えしていました(笑)。家族は問題無しで、懸念は「身体に気をつけてね」の一点でした。夫には、結婚前から「いつか駐在するのでよろしく。最長2年」と伝えてあり、今回の駐在も、「子どもの記憶に残らないうちにサクッと済ませるのが良かろう」とコメントしてくれました。

駐在後の周りの反応は?

並木:私が戻ってきて、夫はホッとしていたようでした(笑)。義父母は特にポジティブでもネガティブでもなさそうです。「またいつ現地にどれくらい飛ぶか分からない」と伝えていますが、特に動揺しません(笑)。孫と居られるのは楽しいようです。中国は出稼ぎ文化だそうなので、あまり違和感は無いのかもしれません。

やってみて分かった、良かったこと

並木:この辺りは、ブログ記事「半年のワーママ海外単身赴任で、肩の力が抜けたお話」にまとめたことになるかなぁと思います。(←自宅に帰ってきた日のこと、単身赴任のメリット、単身赴任のデメリット、単身赴任を検討中の方へのアドバイスなどまとまってます。ぜひ!)
なお、駐在中に夫を10日ほど現地へ呼び寄せた結果、「駐在も悪くないねぇ! 次は僕も付いて行こうかな」と満更でもないご様子。更に選択肢が広がりました(笑)。

何が一番背中を押してくれた?

並木:家族の理解と、自分の信念です。こんな私でも娘が0歳児の頃は10日間の出張すら迷っていて、子育ての先輩でNGO同世代ママであるPLASの門田さんを呼び出し、ランチで「出張していいものでしょうか...」と相談しました。彼女は「心配だろうけど、絶対に行った方がいいよ!」と言ってくれ、自分でも実際に行ってみて、「何とかなるもんだなぁ」と実感した次第です。彼女には今も応援してもらっています。その他、Oxfamの森下さんも子育ての先輩で、バリバリ海外出張をこなす彼女とも、たまにお会いすると近況を話しています。探しても探しても自分に近いロールモデルがいないので、NGO業界のママたちにちょこちょこ話が聞けるとホッとします。

伝えたいこと~自分の視点を変えるということ

いまは育休中の並木、普段は講演などもバリバリこなします。年明けどこかで復帰予定!いまは育休中の並木、普段は講演などもバリバリこなします。年明けどこかで復帰予定!

並木:私の場合は、義実家あっての子育てなのでかなり特殊なケースかなと思います。ただし、ここまで来るのには葛藤もありました。義父母はとっても良い人たちで、孫を心の底から可愛がっていますが、
「義父母と文化が違いすぎて、自分の思うような子育てが出来ない」
「母親として、ここまで子育てを外注して良いものなのか」
「子どもを義父母にとられている気がする」
などなど、悩んだこともあります...。特に衛生観念の違いや、子どもがすぐに知らない場所へ連れ出されることなどは、正直なところ心の中で何度イライラしたか分かりません(笑)。義父母のほうも、私のそんな気持ちを感じ取っていたかもしれませんね。

でも、自分の視点を変えてしまうことで、悩みは悩みでは無くなります。
「多少きたないところで育った方が、免疫がついて、海外に連れ出しやすくなるし」
「義父母と一緒に居た方が、無料で中国語が身に付いてお得だし」
「私がいま稼がないと、子どもの将来のためにお金が積めないし」
などなど。

色々な葛藤を経て、今は「どうせ全部はカンペキに出来ないのだから、何でも外注してよし。あったかい環境に囲まれていれば子どもは育つ」と考えるようになりました。「○○しなければならない」「こう在らなければならない」が少ないほど、子どもにも、自分にも、家族にも優しくなれます。それでいいかなぁ、と今は思っています。

一気に三女のママになった並木。これからの並木に乞うご期待!一気に三女のママになった並木。これからの並木に乞うご期待!

最近その考え方が裏付けされましたが、そのきっかけはJVCタイ駐在員の薫子さんの本「タイの田舎で嫁になる ―野性的農村生活―」です。1歳の離乳食にネズミをあげてる義母...のエピソードを読んだ時は「あ、私の葛藤なんて可愛いもんだわ。」と思いました。(笑)。思うように行かない育児に葛藤する、全てのママにオススメしたい本です(笑)。

育休を取得した新米パパ白川5歳の母・小林のパレスチナ1ヶ月出張に続けて紹介した並木のパレスチナ駐在/長期出張報告、いかがでしたでしょうか。今回は3回のプチシリーズとして、スタッフを「子育て」というテーマで切り取ってみました。
JVCスタッフって色々いるんだな~、と思った皆さん、インターンによる全職員インタビュー集もあるので、ぜひご覧ください。

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