インターン現地訪問記(3)、今回はカンボジア訪問記、プノンペン編です。
現地訪問記(1)【ラオス編】は、こちら
現地訪問記(2)【南タイ編】は、こちら
現在のカンボジアでは都市部を中心に外国籍企業が進出し、経済を牽引しています。しかしながらカンボジアの全人口の約7割は農村で生活をしていて、その大部分は小規模な家族経営農家です。従って、「経済成長=みんなの生活を豊かにする」というものではありません。JVCは、農薬や化学肥料を使わずに、栽培方法の工夫で収穫量を増やすことによって農家の生計改善を目指し、農家の人々に向けて農業研修などを提供しています。
JVCはカンボジアに、2つの事務所をかまえています。1つはプノンペン、もう1つはシェムリアップ。私は今回、東京事務所カンボジア担当の山﨑と一緒に、両方の事務所にお邪魔し、活動を見ることができました。滞在日数も5日と長かったので、カンボジアはプノンペン編とシェムリアップ編に分けて報告します。
まずはプノンペン編。プノンペンは本当に都会でした。大きな日系のショッピングモールも建設中で、観光客らしき姿も沢山。今がまさに変化の時なのだろう、と感じるまちでした。JVCの事務所もにぎやかな通りの中にあります。プノンペンとシェムリアップの往復も多いカンボジアでの活動ですが、ベテランドライバーのリツさんが優しい笑顔で片道6時間の送迎をしてくれます。
プノンペン事務所では、2階建ての事務所の1階で、農民や学生、NGO 職員などが農業や環境について必要な情報を得ることができるよう「資料情報センター」を設置し、無料で書籍などを貸し出しています。私の滞在中には、かわいらしい小僧さんの姿が。
初めての利用だったようで、利用登録のち、ニコニコ説明を受けている様子が印象的でした。
空いた時間は観光へ。現地駐在員の坂本に勧められたキリングフィールドへは事務所からトゥクトゥクで約20分。ここでは詳細は省きますが、言葉では分かっていたつもりでも、実際の地で、様々な解説を聞きながら目に焼き付けた光景はしばらく忘れられそうにありません。勢いのあるプノンペンの中心部の様子と、このキリングフィールドで起きた事実のギャップが、強く心に残りました。
プノンペン2日目はJVCが1985年から支援を行っている自動車整備工場へ。ちょうど、日本から大学生の団体が活動を見学に来ていたため、少しの間、歓談。意欲的な大学生から、スタッフの山﨑と樋口に多くの質問が投げかけられました。
自動車整備工場はとにかく活気がありました。若い男の子(10代?)が熱心に実習を行う様子は、見ていてとってもすがすがしいものがありました。最近は日本の企業からも卒業生の就職についての問い合わせが増えているそう。1980年代には、内戦終了後のカンボジア国内に外から物資を運ぶための車を早急に修理し、運搬をすることができるようにと始まったこの支援ですが、今は立派な技術学校になっており、沢山の生徒が意欲的に学んでいました。もうあんな内戦が起きないように、救援物資を外から運び込む必要がないように、と思わずにはいられませんでした。
私は農村での活動を重点的に見たいという希望をしていたため、プノンペンには1日半。
残りはシェムリアップ事務所で過ごしました。次回はシェムリアップでの日々を報告します。
最後に、突然ですがカンボジア滞在中に食べた珍味を紹介します。なんでしょうこれは。初めて食べました。こんな顔になっていたようですが、とってもおいしかったです。ポンティアコンというカンボジア名物(カンボジアの方はおやつとして食べるそうです)で、孵化する前のアヒルの卵です。現地に10年住んでいた山﨑は、「あ~それはアタリだね」とか「あ~それはちょっと早かったね」なんて会話を皆としているのですが、私にはまだまだ違いが分からず・・・。でも、その土地の食べ物などの文化に触れるのが大好きな私には、また忘れられない大事な思い出が、1つ増えた夜になりました。
世界の文化の違いって、本当に面白い!!
カンボジアでのJVCの活動詳細はこちら
シェムリアップ編へ続く
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