~その1から続く~
「向こうの岸までずーっと牡蠣の養殖が広がってたんだよ。今はほとんど残ってないけれど」と鶴ヶ浦の港を見つめながら話すKさん。この地域は被災直後になかなか支援の手が届かなかった地の一つでした。
しかし住民の助け合いと知恵で、様々な工夫がなされてきました。「これはワカメを茹でる機械と魚を入れる桶をつないで俺たちが作ったんだよ」とKさんが笑顔で自信たっぷりに紹介してくれたのは、避難所の横に作られたお風呂。自衛隊や支援団体の助けより前に、住民だけで作り上げたそうです。
「鶴ヶ浦の風呂だから『鶴の湯』って呼んでるんだ」と笑うKさん。その横ではためく大漁旗に負けない力強さを感じさせてくれました。自分たちの力で立ち上がろうとしているその思いを、JVCは側面から支えていきたいと思います。復興の主役は地元の人たちであることを改めて教えてもらいました。
津波で打撃を受け漁業を辞めざるを得ない人が多いと報道で見聞きします。そんな中Kさん一家には嬉しいニュースが。関東で働いていた息子さんが「親父とこの仕事をする」と鶴ヶ浦に戻ってきたのです。2日前に戻ったばかりながら、早速魚網の修理に取り組んでいます。若い力が、地域の復興の大きな支えになることでしょう。
「皆でほっとしたい」
この地域の集会所には6月時点でも10名弱の方が避難し、他にも食事や物資の受け取りなどで住民の方がいらっしゃいます。生鮮食品が足りないという状況が続いた中、JVCは日頃お付き合いのある千葉の有機農家とこの避難所をつなげ、新鮮な有機野菜を避難所の食事に役立ててもらうことができました。今もこの協力関係は続いています。
お皿を洗いながら話した女性がこう話していました。「毎日見ているのは瓦礫ばかり。たまには瓦礫のない所に行って、みんなでほっとする時間がほしいなあと思うの」
多くの方のそんな思いを受け、JVCでは地域の皆さんの温泉旅行を企画しました。この報告はこちらをご覧ください。
これからも地域の方々と話し合いながら、一人一人の思いに寄り添った活動を続けていきます。
(※写真は承諾を得て掲載しています)
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