\n"; ?> JVC - 日・タイ若手農民交流 2011 (3) - 農村からの風便り ~日本・タイ~

日・タイ若手農民交流 2011 (3)

タイ事業担当 宮田 敬子
2011年8月 2日 更新

タイ農家の感想

ツアーの振り返りを行いました。今回、様々な場所に行き、日本の農家との交流を行いました。各々が思ったことを以下紹介します。

プーさん

thailand4.jpgプーさん

今回このツアーに参加できて本当に良かったと思っています。このツアーに参加して、私自身のやる気がとても出てきました。どこに行っても皆温かく迎え入れてくれたことを大変嬉しく思いました。

今回訪問したなかで、若い世代の人たちが土地が無いにも関わらず、やる気を持って農業に取り組んでいることにとても感激しました。

農家こせがれネットワークでは、「農家のこせがれ」をサポートするという意味で、とても意味のあるプロジェクトだと思いました。そのサポートも、仲間作り、交流の機会を与えるという方法であり、何かモノを与えて終わりということではないということに興味がありました。

今回のツアーで自分も農業をやりたいと思うようになりました。しかし、農家出身ではないので、農業を実践するには困難な状況かもしれないし、準備ができていません。ですが、NGOの立場から出来ることをやっていきたいと思っています。今回、このような機会を下さった皆さんに感謝します。

ヌーチャンさん

ヌーチャンさんヌーチャンさん

今回、日本に来れることが出来て本当に嬉しく思っています。今回会った農家の仲間たちもずっと前からの知り合いのような感じがしました。また、農業の話に関しては農家というベースが同じなので話しが通じるということがとても嬉しかったです。どこに行っても皆さんが温かく迎えてくれました。これは自分の村でも同じことです。

今回訪問した中で、生産者がグループになって出荷する、消費者と信頼関係を築きながら農産物を売るということは今後の自分の農業にとって非常に役立ちました。

ジュンさん

ジュンさんジュンさん

今回、色んな場所の田圃や畑を見ることができて、とても参考になりました。そこで見た土地は私が暮らしているところと違って、それほど広くないなと思いました。人口に対して農業として使用する土地が少ないのではないかと疑問になりました。

島根県弥栄町の農家:新庄さんの話を聞いて、タイと日本で考え方に共通する点があるなと思いました。それは、自分が食べるために作るということです。

あいよ農場では生産物の扱い方については、生産者がグループになって出荷をしていることも大変勉強になりました。

千葉で見えてきた問題としては、せっかく有機農業に取り組んでいるのに、周りの農家が農薬を使うために、自分の田畑に影響が出るということ。これは心配だなと思いました。

今回会った池上さん宅の野菜畑では、小さい区画に色んな種類の野菜を少しずつ植えていることはとても勉強になりました。池上さんは山の土のような土作りを目指しているという考え方も参考になりました。

今回、タイの農家がすべきだなと思ったのが、必要な様々なことを書き留めること。そして自分が作物を作っている土を良く知ること、研究することが必要だと思いました。タイの農家は農業用地をたくさん持っていますが、それを最大限活用できていません。

今回、農家同士だったのでたくさんの話ができました。時間があればもっともっと話したかったです。今回受け入れてくださった全ての方に感謝します。

デーンさん

デーンさんデーンさん

今回の訪問では、既に何回も会った方もいましたし、初めて会った方もいました。今回、日本で学んだこと、語り合ったことを、それぞれの自分の立場からタイの人々に伝えていかなければならないと思っています。

あいよ農場では、生産担当、販売担当と分けていたこと、弥栄町では自給的な農業をやっていることがとても勉強になりました。それぞれの立場の人たちがそれぞれの得意分野を生かすことが重要だと思いました。

今回のツアー参加者とも話をしましたが、今回日本で学んだことをタイでどのように取り入れることが出来るか話をしました。今後、どのような展開になるかが楽しみです。

終わりに

一週間、毎日同じ布団で寝ることもなく、移動の日々でした。また、タイと違って日本の夏は湿気が多く、タイの人たちも参っていました。しかし、滞在期間中は晴天が続き、予定通りのスケジュールで実施することができました。

日本での食事に関しては、生卵、納豆、刺身、寿司など様々な食べ物に挑戦。納豆と生卵は最後まで、何故日本人が食べるのか理解できなかったようですが...。

途中、日本人が早く歩くので「日本人だ~!」と早歩きの真似をしていましたが、「やっぱり日本は疲れるね...」とこぼしていました。彼らにとって日本人ってどういう風に映ったのでしょうか。

とにもかくにも、最後には笑顔で皆さん帰って行きました。今回受け入れてくださった皆さん、本当にありがとうございました。今後もこの関係が続いていくよう、活動を行っていきます。(タイ事業担当:宮田)