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あれから10年 〜タイの農村で学ぶインターンシッププログラムからの歩み〜

タイ事業担当 宮田 敬子
2011年5月 8日 更新

私がタイでインターン生だった時にカオデーン農園で会ってからおよそ二年半ぶりの再会である。ちょうど私がタイの農村でホームステイ先の家族との関係に悩みに悩みまくっていたとき、インターン4期修了生の三巻さんが「まぁ、最初はそんなもんよ、悩め悩め〜〜」と笑い飛ばしていた光景が蘇ってきた。

三巻さん。三巻さん。

先日、島根・広島出張に行った際、「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」修了生は今!?ということで、広島で暮らす三巻さんを訪ねた。三巻さんは2001〜2002年までタイ チェンマイの農村に1年間入っていた。その前までは日本で学校教師として9年間働いてきたが、日々の生活に疑問を持つなかで、直感的にインターンを申し込んだとのことだ。

三巻さん宅にて、お酒をお供に当時のインターン生活を振り返る。「6人いた中では、一番ダメなインターン生だったんよ。農業の話も毎回『はぁ?』って感じでわからんかったしね」と笑いながら言っていた。

チェンマイの農村で、その土地の方言を使いながら村の人々と一年かけてじっくり関係を築いてきた。今もその関係は続く。食、農、人との繋がり、全ての面で彼らの暮らしから学んだことは多い。「たけのこの季節は、一ヶ月ぐらいたけのこが続いて、『また?』とその当時は飽き飽きしてたけど、今思えば旬を食べるってそういうことなんよね」と振り返る三巻さん。

帰国後は田んぼと畑を借り、「まずは自給を…」と、野菜や大豆を作り始めた。「とにかくやってみて次の展開を考えよう」という行き当たりばったりの田舎暮らしの末、現在は広島市内に店舗を持つ『百姓や会』のスタッフとして働いている。『百姓や会』は地元の生産者と会員(活用者)を結ぶ組織で、有機野菜や安心安全な食材を会員に向けて届けている。4件の農家が曜日ごとに用意する野菜セットが目玉で、ここで扱う食材は環境や海外の人々に負荷をかけないものばかり。

三巻さんがインターンを終えて、タイから帰国するときに「何ができるか」を考えた結果が今の仕事に結びついていると三巻さんの話を聞きながら思った。あれから10年目を迎え、三巻さんと同期だった人たちは農家やNGO、食関係の仕事に進んだ。それぞれがインターンで学んだ「生き方」を実践、継続中である。10年経ってもぶれない軸を三巻さんは確かに持っていた。私は持てているだろうか。