FEDの医療チームのオンヂーです。今年度もJVCから支援を受け、緊急医療支援を続けることができています。これも皆さんのご支援のおかげです。ありがとうございます。
2010年4月には8件の支援を行うことができました。その中の2件をご紹介します。
Uさんはタイにやってきて7年以上が経ちました。現在、家族6人とタップラムー村で漁師をしています。彼はHIV/AIDSに悩まされています。Uさんは薬代が家計を圧迫するため、健康保険証を取得することにしました。健康保険証を所持していれば、生活するために必要なARV治療薬を30バーツでタクアパ病院から処方してもらえます。

Kさんもタップラムー村で漁師として働いています。タイで暮らして10年ですが、彼の親戚はタイにはいません。別の病気で病院にかかった際、診察を受けたところ肺に複数の疾患とHIVに感染していることが分かりました。Kさんも同様に健康保険証を所持していなかったので、治療費を払うことが困難でした。Kさんは長期治療のために、FEDから健康保険証取得の支援を受けました。

今回紹介したUさん、Kさんは、病院でHIVの検査を受け、自身が感染していることに気づくことができました。しかし、パンがー県には感染していても、自身がそれに気づいていないビルマ人労働者もたくさんいます。FEDだけではそうした人々すべての支援をカバーしきれませんが、一人でも多くのビルマ人が治療を受け充実した生活を送れるよう支援を続けていきます。