「そっちじゃない、手前のボルトをもっとしっかり締めるんだ!」
勢ぞろいした第二期研修生慣れない手つきで作業する新しい研修生たちに、整備士のマリッシュが大きな声で指示を出しています。年が明けてスタートした第二期の研修コースに12人の若者たちを迎え、JVC整備工場に活気が戻ってきました。
研修コースの受け入れ定員10〜15人に対し、昨年12月の選考に応募してきたのはなんと200人以上。日本の有名校並みの超難関の選考試験(第一次は書類選考、第二次はグループ面接)をパスした15人が晴れて入学…と言いたいのですが、入学前後に3名が辞退し、実際には12名で研修はスタートしています(今後、補充選考を行う予定)。
整備士マリッシュ(左端)の作業を見守る研修生たち今回の研修生の大半は元難民、そして難民キャンプにいた時期に技術学校や職業訓練所で車両整備について学んでいます。しかし「技術学校では理論の勉強ばかりで実際にクルマをいじるチャンスは少なかった。もっと実技の経験を積んで一人前の整備士になりたい」と言うのはウガンダ北部のキャンプから帰還してきたエウィク。彼らは、実習を中心としたJVCの研修に期待して参加してきたようです。
研修生たちに作業の基本を教えるのは、工場のスーダン人整備士たち。その中心になるのは、第一期の研修コースを昨年12月に終了して、この1月からスタッフとして採用された6人の新しい整備士たちです。昨年までは「教えられる」立場だった彼らが、こんどは教える立場になったのです。
「研修生と一緒に作業をするのはラクじゃないよ。工具の使い方も分かっていないし、いちいち『こうやって使うんだぞ』と教えながら仕事しなくてはならない」とこぼすマリッシュ。「しかも言うことを聞かない研修生もいるし」確かに、彼らよりも年上の研修生も多いのです。
慣れない手つきで作業(作業は必ず整備士がチェックしています)その一方で、研修生たちを上手に指導しているのが女性整備士のポニー。背の高い男ども(南部スーダンは身長が高い人々が多い)にテキパキと指示を出しながら作業を進めています。
一方の研修生。「まだ作業を見ているだけのことが多く、なかなか自分から手を出してやろうとしない」というのが車両専門家、井谷のコメント。サイモン工場長は朝礼で「作業着の汚れを見れば仕事をしているかどうかが分かる。作業着が汚れていないようでは技術も身につかず、一人前の整備士にはなれない」と叱咤激励していますが、なるほど研修生の作業着を見ると、あまり汚れていません。
その中で、いちばん作業着が汚れているのが女性の研修生、チャンディルです。「彼女は技術学校の経験もないのに、自分から積極的に作業に入っている。すぐに技術を身に付けて、きっといい整備士になるよ」と言うサイモンさん。ポニーとチャンディルの二人を見ていると、女性整備士が工場の主力になる日が近いのかも、と感じます。男ども、しっかりしろ!
初めての授業。感想は「ちょっと難しい・・」この活動への寄付を受け付けています!
今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。
郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。
JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。
遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。