JVC整備工場には14人の元難民の若者を研修生として受け入れていますが、その中から早くに実力を身につけ責任感も強い2名を、4月から「アシスタントメカニック(見習工)」に抜てきしています。この2人、ジスマルとマリッシュは研修生の作業の中心になるほか、研修生たちが使う工具の管理を任されています。
研修生マリッシュは明るく元気「以前は工具が行方不明になることが多かったけれども、自分たちが責任を持ってからは、ほとんど工具はなくなっていない」とマリッシュは胸を張ります。研修生たちはアシスタントメカニックが作った当番表に基づいて、一日の作業の終わりに工具をチェックして片付けることになっています。
ところが、ある日2人が私のところに「研修生たちが工具のチェックをしてくれない」と訴えてきました。
「なんだ、毎日の当番がいるじゃないか」と私が言うと、「当番は工具を拭いたり片付けたりはしているけれど、全部揃っているかどうかのチェックをやっていない。結局、自分たちアシスタントメカニックがチェックするしかない。自分たちの負担が多すぎる」とマリッシュ。
「それなら、研修生たちに『チェックもきちんとやれ』と指示すればいい」と私がさらに言うと、2人は顔を見合わせて「でも、研修生たちに『ああしろ、こうしろ』と指示するのはちょっと難しくて・・。自分たちよりも年上の研修生も多いし」と言います。
なんだ、年上、年下を気にするなんて日本人みたいだな、と思って聞いていましたが、とにかく、研修生全員を集めて話し合いをすることになりました。
マジメで勉強熱心な研修生ジスマルさて、研修生全員が集まってのミーティング。どうしてミーティングを持ったかを私が説明すると、みんな「わかった、これからは当番が工具のチェックもちゃんとやるよ」と言っています。ところが、研修生のひとりが「でも、当番が休んだら誰がチェックするんだ」と言い出して、議論は紛糾。「次の日の当番がやればいい」「いや、俺は休んだヤツの代わりにチェックなんかしたくないっ」「何言ってるんだ!みんなで協力するのが当然だろ」等々と、みんな言いたい放題に言っています。結局、ジスマルの提案で、アシスタントメカニックの2人を当番表から外し、当番が休んだ時には彼らがカバーをすることになりました。
ジスマルが作った工具管理の当番表早速、ジスマルが新しい当番表を作って事務所の前に掲示しました。これで、他の研修生も納得したようです。あらためて「アシスタントメカニックっていうのは、大変な仕事?」とマリッシュに尋ねると、「大丈夫。難しいことも時々あるけど、やりがいがあるよ」と元気のいい答えが返ってきました。
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