\n"; ?> JVC - 出るはずが出られなかった...「3カ国(モザンビーク・ブラジル・日本)民衆会議」のご報告 - 南アフリカ通信
  • HOME >
  • 南アフリカ通信 >
  • 出るはずが出られなかった...「3カ国(モザンビーク・ブラジル・日本)民衆会議」のご報告

出るはずが出られなかった...「3カ国(モザンビーク・ブラジル・日本)民衆会議」のご報告

地域開発グループマネージャー/南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2017年11月10日 更新

今日は、10月5日付「【速報】モザンビークのビザ申請に行ってきました」の記事の続きです。

10/18、たしかに署名を届けてきました。署名は11/10現在、4,546筆まで増えています。スタートしてから2カ月以上、増えなかった日はありません。感謝です10/18、たしかに署名を届けてきました。署名は11/10現在、4,546筆まで増えています。スタートしてから2カ月以上、増えなかった日はありません。感謝です

9月21日の外務省経由・モザンビーク大使館からの連絡を受け、10月2日にビザを申請したことを、前回のブログでお伝えしました。その後、18日にはchange.orgを通じて集まった4,516筆の署名を外務省に提出いたしました。

しかし、19日が受け取り日、20日から現地に出発、11月7日までモザンビークに滞在する予定だったにもかかわらず、今回もビザが出ず...11月9日現在、いまだ東京にいます(涙)。前回のように「今回は出ない」という明確な結論もまだ出ておらず、いつ出るのか全くわからず待ち続けている状態です。ちなみに、今回も「現地の司法当局の判断」と言われています。

今回の出張の目的は、過去5年間、ともに活動をしてきたモザンビークの農民・市民社会のメンバーたちが主催し、10月23から25日に首都マプトで開催された「モザンビーク・ブラジル・日本 3カ国民衆会議」に参加するためでした。一日目は、日本のODA事業「プロサバンナ」の問題に対するお互いの活動の報告や小農たちのアグロエコロジーの実践の共有、内部の戦略会議等で、現地メディアによる記者会見も行われました。

二日目以降は、公開で行われ、日本大使館やJICAをはじめとする3カ国の政府関係者も招待され出席しました。テーマは、「独立前後のモザンビークの農業」「過去10年間の小農の暮らしの変化」「小農が直面する課題」「土地法をめぐる状況」「ナカラ回廊地域の大規模農業開発と小農による農業への圧力」「種子法をめぐる現状」「ナカラ回廊地域の政治経済状況」「アグロエコロジーと食料主権」「(プロサバンナ事業の元となった)ブラジル・セラード地域(MATOPIBA)の経験」などなど多岐に渡り、これらが研究者や市民社会メンバー、小農らにより報告、議論され、最後には「宣言文(後日公開予定)」が採択されました。また、会議後の26日から約一週間は「キャラバン」と称し、バンに乗って3カ国の農民・市民社会メンバーがプロサバンナ事業対象地の農村を訪問し、現地の農民たちと交流、意見交換をしたり、調査が行われました。もちろん私もここに参加予定でした。

女性たちもたくさん参加、発言しました女性たちもたくさん参加、発言しました

写真の女性は、ブラジルのキロンボーラ(アフリカから強制連行された奴隷が自ら解放して作ったコミュニティ。詳細は下記FBのURL参照)のファチマさん。昨年ブラジルでお目にかかり、とてもパワフルで素敵な方でした。ブラジルの会議には、農民女性と参加をしましたが、この二人、幼馴染のようにとても仲良くなっていました。今回はどんな再会だったのかな...。一緒に再会したかった!

なお、会議の一つずつのテーマの内容についてもう少し詳細の内容について知りたい方はこちらのフェイスブックにちょこっとずつアップされていますので、ぜひ。

モザンビーク小農応援団Facebookページ

このとおり、非常に充実したプログラム構成で(モザンビークの皆さんが会議に会議を重ねて考えたものです)、その場で議論に参加して、農民たちと語り合い、現地の状況を見て、それをまた日本での活動に持ち帰りたかったなぁ...と思います。そして、三カ国...ということで、ブラジルの仲間たちにも会えるはずだったのに...残念でした(昨年11月にブラジルで開催された「3カ国民衆会議」に参加した際に会ったメンバーも数名参加していました)。

しかし、励まされることもありました。会議場のネット環境が悪いなか、ずっとスカイプでつないで内容を共有し、議論に参加できるようにと努力をしてくれ、また、初日の記者会見と二日目以降の会議では、「NAOKO JVC」と書いた席をあえて用意してくれていて連帯の温かさとありがたみを感じました(正直言うと、この写真がなんというか...シュールで...笑いましたが)。

二日目の会場の様子。渡辺がいない...二日目の会場の様子。渡辺がいない...

そして、三日目は「プロサバンナ」のセッションがあり、モザンビーク政府関係者からの報告の直後に私の報告枠が入れられていたのですが、これが予想に反して...キャンセルされずそのまま実施されました。スカイプで会場と日本をつなぎ、PCからマイクを通して私の声を会場に届け、報告の内容に沿ってモザンビークの仲間が私のパワーポイントデータを操作し、通訳さんが私の英語の報告をポルトガル語に訳してくれる...という非常に手のかかる方法で、それでも「報告しろ」と時間が確保されていました...。そのことも、大変でしたがありがたいことでした。当日はかなり時間が押していた+ネット環境が悪く、途中でプレゼンが切れてしまいましたが...政府からの報告と並べたことで当日の議論に少しでも貢献できていたらなと思います。

ちなみに内容は、モザンビーク北部5州(プロサバンナは3州なのでこれを超えた範囲の大規模開発計画です)を対象とした「ナカラ回廊経済開発戦略策定プロジェクト(PEDEC-Nacala)」で、これの特に農業が関わる部分のマスタープランについてプロサバンナ事業と関連性のなかで分析するというお題でした。こちらについては、また分析PPTをJVCのHPにアップしていきたいと考えています。

それにしましても、1度出なかった後、9/21に「未来永劫出さないわけではない。通常どおりの申請を」と言われたので、再度申請したわけですがビザが出ず...ビザ代や申請書類に添付した写真(これにもお金はかかります!)が無駄になってしまっています...。また、ビザを申請するのに必要だから事前に航空券を購入したのに使えないままムダとなり...ただでさえかなりの資金不足のなか、貴重な活動資金は現地の活動のために有効に使いたいのに、この点がすごく残念です。今回のビザに関わる費用、ならびに航空券代が、このビザ不発給により返らぬものとなりました。このお金があったらもっとこうできた、ああできた...などと考えてしまいますが...日本でもやるべきことはあり、めげずにできる活動を続けていきたいと思います。引き続き、この問題に関心を持っていただけたら嬉しいです。また更新します。

モザンビークでの政策提言活動を応援してください!

私たちの税金が関わるODA事業「プロサバンナ」を改善するため、現地農民とともに、声をあげ続ける必要があります。

■一回の寄付(郵便局/クレジットカード)はこちらのページから

※郵便局の場合は通信欄に必ず「モザンビーク」とご記入ください。
※クレジットカードの場合は【募金先指定】の際に「調査研究・政策提言の活動」をご選択ください。

■毎月の寄付はこちらのページから
月500円から、定額引き落としでこの活動を応援していただけます。

※郵便局の場合は通信欄に必ず「モザンビーク」とご記入ください。
※クレジットカードの場合は【募金先指定】の際に「調査研究・政策提言の活動」をご選択ください。