10月8、9日、私たちが活動する9村のうちボドウェ村とシャンガナニ・タウンシップ(※注)で21名を対象に有機堆肥と液肥のつくり方に関する研修を行いました。いずれも親がいないなど特別なケアが必要な子どもたちが集まるドロップ・イン・センターの敷地で行いました。
しかし、特にボドウェ村では家畜を見かけることもあり、多くの方が牛糞や鶏糞を肥料として使って畑をつくっています。それにもかかわらず数ヶ月かけて作られる有機堆肥を使うことのメリットは何なのでしょうか。トレーナーのアベルとフィリップに聞いてみました。
- 確かに、ボドウェ村では牛糞や鶏糞はが手に入りやすいけど、オーナーは自分は使っていなくても牛糞等は販売している。だから使うのにはお金がかかる。
- 一方の有機堆肥をつくるのにも牛糞、鶏糞は必要だが、最初だけで、土に直接入れるより投入量が格段に少ないからコストが抑えられる。
- また一度準備してしまえば、雑草(根っこをとったり、とらなかったり)や家庭から出る野菜クズなどを入れてかきまぜるだけなので管理も簡単。これまで不要として捨てられていたものを有効活用できる。長期的に見てお金がかからない。
- 牛糞、鶏糞は成分が濃く、土壌への作用が強い。特に、水が少なく、太陽の光が強いところでは土が焼けてしまい、長期的に見て土壌にダメージを与える可能性も高い。
- 有機堆肥はその点を気にしなくてもよく、畑に入れれば土壌もよくなる。
- 自分の庭先で作れるので、牛糞や鶏糞のように買いにいって、運んでくる手間もかからなくなる。
なるほど。というわけで、現在牛糞や鶏糞を使って、化学肥料を使っていない人たちにも、よりお金と手間がかからず、使うのが簡単な有機堆肥を勧めるのだそうです。
一方の液肥は、匂いの強い野草や薬草などと、牛糞あるいは鶏糞等を水に浸して発酵させたもので、肥料の効果にプラスして農薬がわりにも使います。
研修の後には、「参加者は全員家庭の菜園で有機堆肥と液肥をつくろう~」と参加者間で決められましたが・・どうなることでしょう。
※注)タウンシップ:南アの文脈ではもともとはアパルトヘイト時代に都市部近郊にできた黒人指定居住地のことを指したが、最近では、農村地域で村の周辺に新しくできたエリアで、自然発生的に形づくられてきている「村」の形態とは違い最初から区画してつくられたエリアもこのように呼ばれている。地域内の統治もチーフ(首長)を中心とした伝統統治機構ではなく、近代的な行政区下で管理されている。敷地が狭く、同じような形をした家が並んでいることが多い。