前回お伝えした「エイズ治療研修」、前回の報告だけ読むとさぞマジメに研修を受けているように思えます。確かにみんな非常に熱心に研修を受けていますが、講師はいかに飽きさせないように情報を伝えていくか工夫をこらしていて、楽しい時間も用意されています。今回は音楽好きな南ア人ならではの一幕がありました。「エイズになった」と診断される基準となる病気の種類とその症状を歌に乗せて覚えようというのです。グループワークが行われ、各グループともゴスペルのメロディやラップのリズムに乗せて作詞したものを披露しました。たとえば・・・
ラップ調で⇒「帯状疱疹、腰の周りに発疹できて、ぐるっと一周するけれど、つながって輪にはならない、なぜならば、帯状疱疹 神経に沿ってできるけど、神経は ぐるっと一周 つながってないから。水ぶくれ、できるけど、治療できる。病院にいこう、病院にいこう」
ゴスペル調で⇒「カンジタ肺炎、カンジタ肺炎、肺の感染症のひとつです~、菌によって感染します~、症状は、咳が出て~、咳のときには背中がとっても痛いです~、そしていつもとっても疲れているの~、歩くのも困難で~、薬は●●を飲みましょう~」
こんな感じです。HPにビデオ映像を載せてお聞かせできないのが非常に残念なくらい、みんなとっても上手です。なるほど、これなら病気の名前や症状や治療方法がすぐに覚えられるけど、これを患者さんや患者さんの家族の前で歌うわけには・・・少し難しいかもしれません。今後、学んだ知識や情報を地域に伝えていくための啓発キャンペーンなどを行っていく予定なのですが、そういう場で披露したら村の人たちもすぐに必要な情報を覚えてくれるのではないかなと思うと・・・キャンペーン活動が楽しみになってきました。
ちなみにこれ、ふざけているわけではなくて、こうした知識を覚えておくことはケアボランティアたちにとって非常に重要なのです。たとえば、HIV感染を隠して病院に検査に行かず、薬にアクセスしないまま症状を悪化させている患者さんの潜在的な感染を見て取れれば、その後の啓発(検査や薬に関する情報提供)につながりますし、そのことで患者さんの命を救えることもあるのです。