こんにちは、パレスチナ事業東京担当の並木です! 今回は私から、パレスチナのお菓子についてご紹介です。
ちょっと前のお話ですが、パレスチナのイスラーム教徒たちは今年7〜8月にイスラームの恒例イベント「ラマダーン」を迎えていました。
ラマダーンとは、アラビア語で「断食月」のこと。新月から次の新月までの一ヶ月、イスラームに帰依する人々は何も口にせずに日中を過ごします。水もだめ、タバコもだめ、コーヒーもだめ。敬虔(けいけん)な人は唾を飲み込むのもだめだと言います。ヘビースモーカーにはかなり厳しそうです...。
もちろん、一日中何も食べないわけではありません。お日様が出ている時間の飲食が許されないので、まだ暗い夜明け前に起きて朝ご飯を食べ、また寝て朝を迎える人たちもいます。この時期にパレスチナでホームステイをすると、朝3時にお母さんに寄って叩き起こされ、眠い目をこすりながらパンを口に押し込むお父さんや子どもたちの姿が見られます。
そして日没後は親戚友人一同が集まってのご馳走(イフタール)です! 噂によると、ラマダーンは一年で最も肉の消費量が多くなる時期なんだとか。
「イフタールにおいでよ!」と招き合って、毎晩美味しい手作り料理に舌鼓を打つ人々を見ると、異教徒でもちょっと一緒に断食したくなってきます。ラマダーンは宗教的な月であるだけでなく、人々の絆を深める時期でもあるのですね。
さて、ラマダーン中だけ食べられる、美味しいお菓子といえばコレです!
ギョウザ?!
いえいえ、これは「カターイフ(もしくはアターイフ)」と呼ばれる、れっきとした中東の菓子です。
クレープとパンケーキの間くらいの厚さに鉄板で焼いた生地に、チーズやココナッツ、シナモンを入れて折りたたみ、オーブンでカリッと焼き上げます。その後にシロップをどっさりかけ、染み込ませてからいただくのですが、これがまた甘い! それでも何だか病み付きになるのが中東のお菓子の怖いところです...。
香ばしい外側の皮と、シナモンの香りがベストコンビネーション! ナッツが食感のアクセントになって、私の大のお気に入りです。
どうですか? 試してみたい方、是非本場を味わいに、パレスチナへ足を運んでみてくださいね! ラマダーン中だけでなく、年中カターイフを売っている穴場のお店もありますよ〜。
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