今回は、先日更新した「ため池をどこに掘るか会議」の舞台裏をお届けしたいと思います。
12月末に行われた今回の会議の準備と当日のファシリテーターを務めたのは、フィールドスタッフのソマッチとポクでした。この2人、現在のJVC活動地の出身で、特にポクはもともとJVCが支援していた農家さんの娘です。お母さんが熱心に研修に通う様子を見てJVCに興味を持ち、スタッフに応募するまでになりました。2人とも数年勤務するスタッフではありますが、これまでは上にリーダーシップをとるスタッフがいて、その補佐がメインの業務。ところが現在、2人いるリーダー(マネージャー)の1人が海外留学中、1人が体調不良でパートタイム勤務ということで、今回とうとう自分たちで会議をリードすることになったのです。
2人のチャレンジはチームにとって非常に重要な機会ではあるものの、村の方にとって良い会議にならなければ本末転倒なので、もちろん私も裏方で全力サポート。また、当日まで2人には内緒にしていたのですが、パートタイムのマネージャーのコンも会議当日には登場し、2人の進行補佐を務めました。
当日の2人の進行は、改善点はあるものの素晴らしいもので、マネージャーのコンのナイスアシストもあり、無事に会議を終えることができました。

会議後、取材に来ていたジャーナリストの堀潤さんがソマッチにインタビュー。「今日はどうでしたか?」という問いに対して、「初めてでとても難しかったけど、良い経験になった。これからもどんどんトライを続けていきたい」とやや緊張した面持ちで語ったソマッチ。

また、こっそり補佐で出勤してくれたパートタイム勤務のマネージャーのコンは、「これまでは自分の助手が彼女たちだった。でも今日は彼女たちの助手が自分。これが本当に嬉しく、このまま彼女たちがリーダーシップをとる経験を積むことで、チームはもっと強くなれる」と語りました。

当日の会議は、村長や参加者からも好評。「皆で話し合えてよかった。村にため池が増えることは非常に重要で、それをJVCや行政官とともに話し合えたのは貴重な時間だった」と村長から嬉しいコメントももらいました。
ちなみに会議が終わってホっとした2人が楽しみにしていたのは、堀さんが載った雑誌とご本人との3ショット笑。
この日は堀さんに新しいスタッフ写真も撮っていただきました。今後のJVCカンボジアチーム、乞うご期待~!
