到着翌週、農林水産省の視察
カンボジアから、大村です。今日の気温は29℃。乾季に入り、過ごしやすい日が続いています。今日は到着翌週の2017年12月18日~20日に行われた、カンボジアの農林水産省職員3名による活動視察の様子をレポートしたいと思います。
カンボジアでNGOの活動をするには政府との取り決めが必要で、私たちJVCはカンボジアの農林水産省と覚書を交わしています。この覚書の中では農林水産省の職員による視察についても約束が交わされており、今回の活動視察がありました。到着翌週の任務ということでドキドキしていたのですが、何とか終えることができました(ほっ)。
食品加工研修の視察
今回の視察では、時間が限られていることもあり、活動村でとれる野菜や植物を使った食品加工研修と、小学校や地域の方々と協力しておこなう植林活動をメインで視察していただきました。(各活動詳細)
まずは食品加工研修。現在、村でとれるものを活用して色々な加工品を作ることに挑戦しています。いずれは商品化?なんていう声も聞こえてきそうですが、現在は「まずは加工品をつくる」研修を地道に行っています。講師は、JVCの職員ではありません。以前はJVCの職員が講師を務めることもあったのですが、今は、昔研修を実施していた別の村の女性に講師として来ていただき、研修を行っています。研修受けていた側の女性が、今は講師として教える側に回っているのは大変嬉しいことです(このことも今度詳しく書きたい!また書きますね)
視察当日は、村でとれる大根とレモングラスをつかった加工品の研修を行いました。大根の漬物と、レモングラスティーです。
大根は洗って切って塩をもみこんで干してビンへ。レモングラスは茎と葉を分けて切って炒って乾燥させてお茶に。どちらも手順はシンプルですが、保存可能期間が抜群に延びることもあり、村の皆さんからも好評です。
約30人の村の女性が参加し、最後はJVC職員が加工のポイントをまとめて終了です。
植林活動の視察
食品加工に続いては(別日)、小学校での植林活動の視察です。これらは植林単体で実施しているのではなく、環境についての授業などとのセットでの活動なのですが、詳細はまた別で報告するとします。当日は、JVC職員のピーが中心となり生徒たちに苗木の植え方を伝え、6種類の苗木を校庭に植えました。
植える作業は生徒のほか、JVC職員や視察に来ている農林水産省職員も全員で一丸となって行われました。皆で植えた苗木が大きくなる日が楽しみです。
農林水産省職員との振り返り会議
だいぶ割愛していますがこんな感じで3日間を終え、最後の振り返り会議。視察に来た職員の皆さんからは、「食品加工研修が発展して、収入を得るための販売まで繋がったら良いですね」「必要があれば、いつでも農林水産省の役員と連絡を取ることができます」といったようなコメントをいただき、今回の視察は無事に終了しました。
村の方との連携はもちろんですが、現地ではこのように、政府関係者との連携も大事な業務の1つです。私もとても勉強になった、現地到着直後の3日間の報告でした!