資料・情報センター運営
JVCプノンペン事務所では、資料・情報センター(TRC:Trainer's Resource Center)を運営しています。農業・環境教育・地域開発に関する知識や技術を広めていくため、主に大学生やNGO職員に対して本の無料貸し出しや研修を実施しています。特に、農業に関する本が充実していますが、経済・国際協力・文化・健康・衛生など様々な分野の本を揃えています。また、カンボジア語だけでなく、英語や日本語の本も充実しています。詳しくはこちらを参照してください。
本を読まない時代だからこそ
さて、そのTRCですが、近年、利用客が減ってきています。このことに関して、スタッフがいくつかの理由を挙げていました。1つ目に、インターネットの普及により本を読む人が減っているということ。2つ目に、他の図書館と違ってTRCではパソコンによる検索システムがない、つまり本を探すのに手間がかかってしまうということ。3つ目に、最近JVCプノンペン事務所が移転したということを挙げていました。担当のスタッフは、「利用客は減ってきているが、TRCには古い本も新しい本も、良書がたくさんあるからもっと広めていきたい」と話していました。
できることから始める
現在TRC事業を担当しているのは、司書のエンさん(先日掲載したエンさんの紹介記事はこちらです。彼女が一人で本や資料の収集、管理、貸出を行っています。他のスタッフはそれぞれの業務が忙しいこともあり、エンさんとインターンの私でTRCの改善について取り組み始めました。インターネットの普及や検索システムがないことは事実ですが、まずは事務所が移転して場所が知られていない、そもそもTRCが知られていない、という問題から情報拡散を始めました。
最初はTRCのポスター作りから行いました。このポスターは多くの方にアドバイスをいただいて完成させることができました。A4サイズのポスターとチラシにしたものを印刷をし、プノンペン市内の大学4校にポスターを貼り、チラシを置かせてもらいました。また、市内の日本語学校3校にも連絡をとり、TRCの宣伝をさせてもらえることになりました。また、JVCカンボジア事務所のFacebookページも利用して情報を拡散しています。みなさんも、ぜひ、「いいね!」をお願いします。
新しいことにも挑戦
また、同時に図書室の内装も変えているところです。まずはどんな種類の本がどこにあるのかわかりにくかったので、見やすいようにサイン表示をつけました。新着本・おすすめ本コーナーの設置も行いました。おすすめ本に関しては、Facebookを通してスタッフのコメント付きで紹介したいと思っています。本の並べ方も見やすいように工夫したいのですが、まだ実施できていません。他にも、定期的に発行するTRCだよりの作成や、DVD鑑賞コーナーの設置など、様々な案をエンさんと出し合いました。関心のある人の元に情報が届くように、また少しでも多くの人に興味をもってもらえるように工夫していきたいと思っています。みなさんも、プノンペンにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください!