スタッフのお宅訪問シリーズ第4弾(ひとまず今回が最終回となります)は、農業スタッフのポクのお家です。ポクは、コンポンクデイ生まれ、コンポンクデイ育ち、コンポンクデイで仕事をするコンポンクデイっ子です。家まではオフィスからバイクで5分くらいなので、仕事終わりに遊びに行ってきました。
努力家のポク
ポクちゃんは、もともとCCV(Community Cooperation Volunteer)のメンバーで、JVCの農場ボランティアとして活動していました。2014年度に他団体で1年間マーケティングの勉強をし、2015年度からJVCで働いています。主に、ドライハーブを生産している農家と、シェムリアップ市内のお店の仲介役をしています。1年間マーケティングの勉強をしに行くまでは、英語も喋れずパソコンも使えなかったそうですが、本人の努力の結果、今では英語での会話もパソコンの操作もできるようになっています。そんなポクですが、私生活では1児の母。とってもかわいらしい7歳の息子がいます。小学1年生ですが、もう英語の勉強を始めさせているそうです!
現在暮らしている家
ポクは、自身のお母さんや兄弟が住む実家と、旦那さんと息子、旦那さんのお母さん方と暮らす現在の家の両方ともコンポンクデイにあります。私はどちらの家にも遊びに行ったことがあるので、まずは現在暮らす家から紹介したいと思います。ポクの家は高床式の家。下にはキッチンや、みんなでくつろげる木造りのスペース、ハンモックなどがありました。おばあちゃんから甥っ子姪っ子まで、みんな集まって談笑しながらフランスパンに砂糖をつけて食べていました。私も勧められてフランスパンの砂糖づけをもらったのですが、意外とおいしかったです。裏庭では牛や鶏を飼っていて、畑もありました。仕事終わりのポクですが、作物に水をやったり料理を作ったり、忙しく働いていました。
お母さんと兄弟が暮らす実家
ポクの実家では、ヤシ砂糖を作っています。裏庭にあるヤシの木に竹筒をかけておいてヤシの液をとり、大きな鍋で煮詰めて砂糖にします。この砂糖、とっても甘いですがおいしい!紅茶などに入れたら絶対おいしいです!突然「天然のサトウヤシジュース飲みたい?」と聞かれ、「うん!」と答えると、ポクのおじさんがヤシの木をするする~っと登り、竹筒を持って降りて来て、濾してくれ、「これが天然のジュース!」と飲ませてくれました。一瞬のことでびっくりしましたが、こうやってサトウヤシジュースが飲めるんだ、この液からヤシ砂糖を作るんだ、と感動しました。また、このように食べるものがどこでどのように育てられ、作られているのかを知ることは安全な食生活を送るためにも、また喜んで食事をするためにも、大切なことだと思いました。
訪問を終えて
ポクは、インターンで知らないことも多い私のことを気遣ってくれ、よく話しかけてくれるとても優しいスタッフなのですが、ポクの家族も、今暮らしている家でも実家でもみんな温かい人ばかりだったのが印象的でした。また、ポクは日中仕事をしているにも関わらず、家事もたくさんしていたので、外で働くお母さんが家事を担うというのは日本とあまり変わらない点かな、とも思いました。とにかく、温かい家族だったのでまた会いに行きたいと思っています。