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【スタッフのお宅訪問シリーズ1】
コンポンクデイに実家を持つ二児の母、ソマッチ宅 

カンボジア現地インターン 石山 麻美
2016年1月14日 更新

カンボジア現地インターンを初めてから、早3ヶ月半が経ちました。平日は事務所と小学校や農場を行ったり来たりとせわしなく過ごしていますが、休日は、特になにをするでもなくゆっくりと過ごしています。10月と11月には大型連休があったこともあり、この3ヶ月半で4名のJVCスタッフの家に遊びに行くことができました。それぞれの家に特徴があり、おもしろいなと感じたので、これからスタッフの家を少しずつ紹介していきたいと思います。また時間のある時に、他のスタッフの家にもどんどん遊びに行きたいと画策中です。まず第一弾として、10月のプチュン・バン(カンボジアのお盆)の時にお世話になったソマッチの家を紹介したいと思います。

広いネットワークをもつ農業チームスタッフ

JVCのResource Farmで稲刈りをしている、笑顔が素敵なソマッチ。JVCのResource Farmで稲刈りをしている、笑顔が素敵なソマッチ。

ソマッチのお宅を紹介する前に、ソマッチについて少し紹介をしたいと思います。彼女は小学生の2人の娘を持つ母親でありながら、平日の7時半から5時まで毎日きちんと出勤をしています。彼女の旦那さんは単身赴任をしているので、彼女のご両親と一緒に住んでいますが、お昼休みには必ず家に戻ってご飯作りや後片付けの手伝いをしているそうです。そんな彼女は、コンポンクデイに住んでいるからこその広いネットワークを持っており、この土地についても詳しく知っています。よく笑い、よく話し、誰にでも優しく接するので、村人からの信頼も厚いと感じます。そのような優しい心の持ち主なので、私がカンボジアに到着してまだ2週間ほどの時期に、彼女の家に遊びに来るよう誘ってくれたのです。

コンポンクデイの家ってどんな家?

ソマッチの家は、JVCコンポンクデイ事務所からバイクで10分程の場所にありました。彼女の家は、高床式ではなく、おもて面は壁がない家でした。家の手前部分にある低い板作りのスペースで、ご飯を作ったり食べたり、おばさん方が雑談をしたりしていました。洗濯物を干すのは、木の枝で作られた物干し竿、洗濯物をするのは、トイレ兼水浴び場の小屋でした。また、水浴びといっても、シャワーがついているのではなく、溜めてある水を桶ですくって体を洗いました。

家の外観。カンボジアの家の種類は様々ですが、このような家も多くあります。家の外観。カンボジアの家の種類は様々ですが、このような家も多くあります。
家の裏側にあるのが物干し竿(左)とトイレ兼水浴び場(中央奥の灰色の建物)家の裏側にあるのが物干し竿(左)とトイレ兼水浴び場(中央奥の灰色の建物)

泊まってみた感想

ソマッチの家には、宿泊もさせてもらいました。夜は、壁がないことで風が入ってきて涼しく、居心地がよかったです。ですが、虫除けスプレーをし忘れてしまったため、朝起きたら大量に蚊にさされていました...。ご飯やお菓子作りの際は、机を置かずに床にご飯や材料を並べて、みんなで座って作ったり食べたりするので、ひとりひとりの距離がとても近く、アットホームな感じがしました。私は、2年前の夏にカンボジアの農村で1週間ホームステイをした経験があり、水浴びはその時以来だったのですが、久しぶりの水浴びには少し抵抗感がありました。しかし、農村に暮らす人々にとってはそれが普通の生活で、当たり前のことなのだということを、ソマッチの家族を見ていて改めて実感しました。

村あるある?

ソマッチの家に行ったのはお盆の時期だったので、親戚のおばさんが多く集まっていました。おばさん方はとても気さくでおもしろい方々で、お話をしながら一緒にお菓子作りをしました。お話の最中に、突然、「夫はいるの?子どもはいるの?彼氏はいるの?」「今何歳なの?」と質問攻めにあいました。そして、しばらくして一人のおばさんの息子が姿を現すと、すかさず「うちの息子だよ。どう?好き?」と笑いながら言ってきました。また他のおばさんの息子が現れると、「この子はうちの息子。彼女探しているの。どう?」と聞かれました。おばさん方も冗談で言っているのですが、日本ではお母さんが息子の恋愛にここまで関与している(ネタにしている?)のをあまり見たことがなかったので、とてもおもしろかったです。そのため、誰が誰の息子か、ということはすぐにわかったのですが、女の子はあまり紹介してくれなかったので、誰が誰の娘か、ということは自分から聞かないとわかりませんでした。

最後に

たくさん遊んでくれたソマッチのかわいい2人の娘。また遊ぼうね!たくさん遊んでくれたソマッチのかわいい2人の娘。また遊ぼうね!

村のおばさんの話はソマッチの家の話からは少し逸れてしまいましたが、これも村に住む人たちの日常の一幕だと思い、紹介しました。短い時間でしたが、ソマッチの家族も親戚のおばさん方もみんなよくしてくれて、私もとても楽しくリラックスして過ごすことができました。一緒に遊んでくれたソマッチの娘2人もかわいくて仕方がないので、「また暇なときに遊びに行かせて!」とソマッチにお願いをしておきました。暮らしぶりは決して裕福とはいえないかもしれませんが、それで事足りるんだもんなぁ...ということを感じました。また、家族や親戚同士の関係がとても親密だということも感じましたが、近所の人や初めましての人(私のような人)に対する接し方もとても気さくで距離感が近いので、人とのコミュニケーションを大切にするカンボジア人のこの性格が、私を含めカンボジアに関わりたいと思う人を多くさせているのではないかと思いました。