\n"; ?> JVC - 今年のクリスマスはカンポットで。 - カンボジア現地通信

今年のクリスマスはカンポットで。

カンボジア現地インターン 石山 麻美
2016年1月 7日 更新

一年間の総まとめ

会議室でのJVCスタッフ集合写真。みんなでスタッフユニフォームを着用しました。会議室でのJVCスタッフ集合写真。みんなでスタッフユニフォームを着用しました。

12月22日~25日にかけて、カンポット州にて年次会議を行いました。普段は家族の住む場所から離れてコンポンクデイに住み、仕事に励んでいるスタッフが多いので、リフレッシュの意味もこめて毎年開催場所を変えて会議を行っています。会議では、2015年度の報告と2016年度の計画を、農業チーム、環境教育チーム、総務会計、TRC、ドライバー、警備員など担当業務ごとに行いました。スタッフ同士で「ここがよくわからない」「もっとこうした方がいい」と質問や意見が出るなど、活発に議論が行われました。また、今後の目標や現在の課題などをひとりひとり順番に話しました。今後もJVCで働いて地域のために働きたい、もっともっと学んで自分自身を成長させたい、という前向きな意見や、JVCへの提案など、ひとりひとりの様々な考えを聞くことができました。

カンボジアでどう過ごしていくのか

小学校に行くと、こんなに素敵な笑顔の子どもたちがたくさんいます。小学校に行くと、こんなに素敵な笑顔の子どもたちがたくさんいます。

この会議中に、インターンの私も、自分のインターン計画を発表する時間をいただきました。私は、カンボジアの子どもたちが学校に行ける環境を整えたい、という思いを持っています。特に農村部の教育に関心があり、農村部では都市部よりも小学校の中退率が高い点、小学校を卒業しても中学校への進学率が低い点において問題意識を持っています。この問題の原因としては様々なものがあると思いますが、学校側が改善できるものはするべきだと思います。そのうちの一つとして、授業の質を高めることが大切なのではないかと考えています。しかし、私には教える技術や知識がある訳ではないので、まずは現状をしっかり把握したいと思っています。そこで、このインターンの期間を利用して、小学校の先生・児童・教育委員会の方々や近所の塾に通う生徒、JVCスタッフ等に、教育に関する意識調査をしたいと考えています。また、「学校楽しい!ずっと通いたい!」と思ってもらえるように、児童が楽しめるようなイベントもしたいです。1年間という短いインターン期間ですが、できることを考えて、行動に移してしていきたいと思っています。

カンポットの魅力を満喫

カンポットの塩田。写真の奥の方に本当に小さく写っている小屋の中に、塩がたくさん積まれていました。カンポットの塩田。写真の奥の方に本当に小さく写っている小屋の中に、塩がたくさん積まれていました。

また、会議の合間の時間を使って、カンポットにある塩田を見に行きました。海水を平らに整備した土地に流しこみ、天日によって水を蒸発させて天然の塩をつくっています。カンポットは海抜が低く、平野なので塩田を作ることができるそうです。「日本ではあんまり塩田って聞かないですよね。」と事業担当の山崎に話すと、「そりゃあ日本は工場で大量にできるからね。」と返ってきて、「ああ、そうだった。」と思いました。カンボジア人はなんでも自分の手で行う。長い時間をかけて作業をする。工夫すればなんだってできるし、その分、思い入れもたくさんになる。最近はそういう生活をずっと見ていたから、なんとなくその感覚に慣れていました。日本では効率化を重視すべくたくさんの機械があるけれど、どっちが良いのかわからないなあ、と改めて思いました。塩田のほかにも、川沿いを散歩したり、ボコー山に行ったりと、カンポットを楽しみました。

小屋の周りには、こぼれてしまったのか塩が散らばっていました。小屋の周りには、こぼれてしまったのか塩が散らばっていました。
ボコー山では昔カジノだった建物が多くありました。 標高が高く、カンボジアらしからぬ寒さでした。ボコー山では昔カジノだった建物が多くありました。 標高が高く、カンボジアらしからぬ寒さでした。

カンボジア人にとっては年末年始など関係ない

とりあえずサンタクロースと一緒に写真を撮っておきました。とりあえずサンタクロースと一緒に写真を撮っておきました。

ちなみに、この年次会議のときはちょうどクリスマスでした。ですが、最近涼しくなったといってもそれでも暑いカンボジア。毎年日本で寒空のなかクリスマスを過ごしてきた私は、全然クリスマスな感じがしませんでした。また、カンボジア人にとっても、クリスマスは「外国人のもの」という意識があるらしく、パーティーをしたり、遊びに行ったり、という習慣はないそうです。24日の夜と、25日の朝に「メリークリスマス」と一言。これが今年の私のクリスマスでした。また、1月1日のお正月に関しても同じで、一応祝日にはなっていますが、特になにをするでもないそうです。というのも、カンボジアには4月に盛大なお正月があるからです。日本にいるとわくわくする年末年始も、カンボジアで周りの人が平然と過ごしている中にいると、同じく平然と過ごしてしまう不思議。私も今年はカンボジア風に、年末年始もいつも通りの日々を過ごしてしまいました。2016年もどうぞよろしくお願い致します。