いざ、ポロシャツ作り
11月18日に行われた植林祭に向けて、私インターンの石山は、カンボジアに来て初めて私が中心となって行う仕事を任されました。それは、「ポロシャツ作り」です。普段の仕事では、スタッフは制服を着ていないので、植林祭に向けてスタッフユニフォームを作ることになりました。一見、簡単そうに思えるこの仕事も、カンボジア人と話し合いをしてデザインや色を決め、カンボジアの会社とやり取りをして注文をすることは、思っていたよりも大変でした。
イラストレーターは小学生
私は、環境教育スタッフのピーと一緒に作業を進めていくことになりました。まず、デザインを小学生に絵を書いてもらうことから始めました。「私たちの大好きな環境」をテーマにルビーア小学校の6年生17人に絵を描いてもらいました。短い時間でしたが、みんなとっても可愛らしい絵を描いてくれました。
好みの違い?
6年生が書いてくれた絵を組み合わせてデザインを考えたあとは、色を考え、週例会議でスタッフに案として提示し、デザインと色に関して意見を求めました。ここで、"カンボジアで"話し合いをする難しさを知ることになりました。私の拙いカンボジア語でスタッフに説明することも難しいですが、色やデザインに関しても嗜好が違うことがわかったのです。もちろん人それぞれの好みは違いますが、カンボジア人は明るい派手な色や、柄物が好きな人が多いように感じます。ですので、私が提示した、紺色の生地に白いデザインというシンプルな物はあまり好まなかったようで、様々な意見がスタッフから次々に出てきました。
早め早めを心がける
話し合いをした後は、会社に注文をします。シェムリアップの中心地にあるプリント会社に連絡をとった後は、直接お店に行ってポロシャツの生地や色を見て注文をしました。カンボジアではメールでやり取りをして物事を済ます、ということがあまりなく、常に携帯電話を使用して連絡を取り合い、そのあと直接会うことが多いです。そうなると、私は電話を通してカンボジア語で詳細を聞くことがまだ難しいので、ピーをはじめ多くのJVCスタッフに協力をしてもらって作業を進めることができました。プリント会社に関しては、連絡をとって約束していたことを忘れていたり、期限を守ってくれなかったりと、もどかしさを感じることもありましたが、カンボジアでは何事も早め早めに、余裕をもって行うことを心がけよう、と身を持って実感することができたことも良い経験でした。
仕事を終え、一安心
カンボジア人と色やデザインの嗜好が違うように感じた、と先ほども述べましたが、デザインは話し合いの中で改善し、色は最終的にお店に行って私とピーで決めてくることになりました。結局、お店の方に色の種類があまり多くなかったこともあり、私が初めから狙っていた紺色を選ぶことになりました。事務所に持って帰ってくるときは"スタッフはどう思うかな..."と、どきどきしていましたが、スタッフから「おつかれさま!すごく良いと思う!」という声をかけてもらえて、ほっとしました。
学びの日々
日本人がカンボジア人とカンボジアで働く、ということは思っていたよりも難しいと感じる毎日です。ちょっとしたことでも考え方が違うし、生活の仕方も違う、言語の壁も常に感じます。ですが、今回のポロシャツ作りを初め、小さなことでも日々様々な仕事を共に行っているなかで、仕事に関しても、また文化的な面に関しても、学ぶことが多いと感じています。これからもカンボジア人と共に働き、多くの新しい発見を得て、学んでいきたいと思っています。