地域で緑を守る
11月18日に、植林祭(以下TPC:Tree Planting Campaign)を行いました。TPCは、地域の方々に、植林の大切さを知ってもらい、地域で緑を増やしていくことを目的として行っています。TPCのために、小学校6校で8 月頃から苗木を育て始め、TPC当日には約3000本の苗木を、2kmの一本道の両側に植えました。
木々の役割を意識する
TPCが行われる2日前の夜には、ビデオ上映会を行いました。そこでは、木々には私たちの生活を守るという役割があることや、違法伐採の危険性に関する映像を流しました。この上映会は、木々の大切さやTPCを行う意味を理解してもらい、TPCの後も地域の方々で木々をきちんと守っていってもらえるようにするために行いました。夜7時半からスタートしたこの上映会にも、200人ほどの住民や子どもたちが参加してくださいました。ビデオを見た後のクイズタイムでは、子どもたちが積極的に前に出て答えてくれました。
みんなで植えよう
TPC当日は学校の先生、児童、教育委員会、近隣住民の方々が200人ほど参加してくださいました。土を掘り起こす人、苗木を植える人、肥料を入れる人、支柱と苗木を紐で結ぶ人、水をやる人、ごみを拾う人など、必要な役割を参加者の皆さんがどんどん率先して行ってくださり、役割分担をしてスムーズに植林を行うことができました。炎天下の中、水分を取りながら皆で一生懸命苗木を植えました。筆者は植林を終えた後、しばらく体が熱く、ぼーっとしてしまいましたが、カンボジア人スタッフや参加者の皆さんはその後も元気な様子で、感心してしまいました。
継続すること
参加者の方々が植林にどれくらい関心があるのか、ということも私の興味あったことの一つですが、子どもたちだけではなく、大人の方々もすごく楽しそうに、そして一生懸命植林をしてくださっていたのが印象的でした。緑があるがゆえに違法伐採などが行われてしまっているのが現状で、木々の恩恵を受けてきた地域の方々は危機感を覚えているのかもしれません。これからも緑を守る活動を地域の方々と続けていきたいと思いました。