\n"; ?> JVC - 先生方と過ごした1泊2日 - カンボジア現地通信

先生方と過ごした1泊2日

カンボジア現地インターン 石山 麻美
2015年10月 8日 更新

こんにちは。9月末からカンボジア現地インターンとして活動を始めました、石山麻美です。これから、カンボジア現地ブログを通して、JVCカンボジアの活動等を適宜ご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

教員を対象としたスタディーツアーへ

さて、早速ですが、9月30日~10月1日にかけて1泊2日で行われた、環境教育を行っている小学校の教員を対象としたスタディーツアーに参加しました。JVCが活動地としているコンポンクダイにある小学校6校の教員約30名と、JVCスタッフ6名(インターン生の私を含む)が参加し、シェムリアップ州内の薬草園や農業試験場、森林保護地域などを見学しました。

このスタディーツアーは、以下のことを主な目的として実施しました。

  • 薬草園とは何かということ、またその作り方について学ぶこと
  • 森林の役割や大切さを学ぶこと
  • 自然農薬や堆肥を作る技術を学ぶこと
  • 様々な見学先で得た知識を自分たちの小学校に生かす方法を考えること

薬草の効果を学ぶ

初めて見る薬草に興味深々の先生初めて見る薬草に興味深々の先生

1日目は、カンボジアでは数少ない山のひとつで、水のきれいな滝や涅槃仏のいる寺院などがあり観光地としても有名な、プノンクレーンという場所に行きました。私たちはプノンクレーンにある薬草園の見学に行きました。そこで、様々な薬草に関する説明を受け、薬草には体の調子を整えたり、傷を治したりする効能があるということを学びました。また、調合の仕方についても説明を受けました。薬草園を初めて見る先生方は、とても興味深そうにお話を聞いていて、次々と質問をしていました。

森を守る人びと

森林局の方から説明を受けている森林局の方から説明を受けている

そのあと、バンテアイ・スレイにあるチョムフォレストリーという、森林局が森林保護を行っている場所へ行きました。チョムフォレストリーでは、カンボジアでは数が少なくなってしまっている"クロニューング"という種類の木が多く保護されていました。カンボジアは自然が豊かな国ですが、それぞれのコミュニティーにある森林で違法伐採が行われていて、現在は森林が激減してしまっています。そのため、現在は森林局が保護するという形で保存していかないと、なかなか森林を保っていくのが難しくなっています。私たちも、身の周りにある自然を滅ぼさず、活かしながら保ち続けていく必要性について深く考えさせられました。

新しい発見

農業試験場で堆肥の説明を受ける先生方農業試験場で堆肥の説明を受ける先生方

2日目には、シェムリアップ州農業局の試験場に行きました。そこでは、堆肥の作り方や、モリンガ(和名:ワサビノキ)の葉から抽出した液体の使用方法などを学びました。モリンガの葉と水を混ぜて液状にして植物にかけると、植物がよく育ち、また、害虫から植物を守る効果があることを知りました。農場では電動のミキサーで葉を粉砕していましたが、ミキサーがなくても、どの家庭にもあるすりこぎとすり鉢で葉をすりつぶすことで簡単に作れるので、先生方も村に帰ってから作って、使ってみたいと意欲的でした。

立ち止まって、振り返る

そして、すべての見学を終え、リフレクションタイムを持ちました。それぞれの小学校の先生ごとに集まり、今回のスタディーツアーで新しく得た知識や、印象深かったこと、小学校での適用方法などについて話し合いました。このスタディーツアーで学んだことを生徒に教え、一緒に小学校で活動していきたいという感想や、今後は小学校でも薬草園を作ってみたいという積極的な意見が多くでました。

初めてのコンポンクダイで

全プログラムを終え、湖の前で集合写真全プログラムを終え、湖の前で集合写真

私はコンポンクダイに到着して、3日目に教員スタディーツアーに参加させていただきました。日本にいるときにはあまり目にすることがなかった広大な田んぼや様々な種類の野菜が植わった畑、果物を目にすることができてとても新鮮な気持ちでした。また、1泊2日行動を共にすることで、カンボジアの先生方はどういうことに興味があり、どういうことにあまり関心がないのか、ということを少しだけですが知ることができました。カンボジア語の聞き取りや会話がほとんどできない、いきなり現れた日本人の私に、優しく接してくださった先生方に感謝しています。今回出会った先生方に、これからの活動で関わっていけることが、とても楽しみです。