2015年もあっという間にひと月が過ぎ、カンボジアでのインターンとしての時間も残り少なくなってきました。今回は共に活動するカンボジア人スタッフのストーリーを少し紹介したいと思います。
人生は学び
2015年に入ってから環境教育のプロジェクトで働き始めることになったピー。私と同じ年に生まれた24歳。年の割に妙に落ち着いていて大人びた雰囲気をまとっています。非常に勉強熱心な彼は、農業に関する知識は他のスタッフのそれを凌ぐほど。かつて英語の教師をしていたことから英語も堪能。同じ23年を生きてきたとは思えないほど自分との差を感じてしまいます。
彼の興味深い点は強固な意志と実行力にあります。「人生はいつか終わる。だから今やるんだ。」という思いが彼を突き動かしているようです。やりたいと思ったらやる。
知りたいと思ったらとことん調べる。こうなりたいという自分を想像し、そこから逆算して今何をすべきかを考える。口に出すのは簡単ですが、やはりそれを実際にやるのは難しいでしょう。
いつか日本で働きたいとも言っていた彼。いつの日か必ずその望みをかなえてくれるだろうと思います。
また、出身地であるシェムリアップでたくさんの外国人を目にして、「他の外国人に出来てどうしてカンボジア人に出来ないのか。」と思い、いつか自分も外の世界に飛び出そうと決意したという話からも彼の人生を生き抜く強さを感じます。
「僕たちは誰も完璧じゃない。」失敗することもあるけど、そこから多くのことを学べるし、学ばないといけないと言い切る彼はまさにトライアル&エラーを体現する存在。学び続ける彼の存在がJVCにきっと良い影響を与えてくれることでしょう。
すべてが経験
農業プロジェクトのリーダーを務めるコンさんはプロジェクトチームでは最年長。幼い2人の娘を持つ父親でもあります。これまでに多くのNGOで働いてきた経験を持つ彼は、私にとってとても頼れる存在です。
私がJVCのインターンとしてカンボジアに来る少し前、スタッフ間での意見の食い違いからJVCを離れようかと考えるまでにひどく落ち込んだことがあったのだそうです。
そして悩みに悩みぬいた末に、これも人生の一つの経験として前に進む覚悟を決めたと言います。良いことも悪いことも含めて人生で起こることすべてを経験として受け止め自分を高めていこうとするコンさんの姿勢には頭があがりません。
この経験を経て、コンさんはJVCが今より良い団体になるために、もっと良い活動を行っていくために力を尽くしてくれています。そのためにはひとまわり以上年の離れた私に意見を求めることも厭いません。「君のお金が欲しいんじゃない。アイデアが欲しいんだ。」という言葉には彼の思いがにじみ出ているように思います。同時に私たちがカンボジアでやるべきことのヒントが隠れているような気がしてなりません。
また、一緒に働くからにはお互いを知る必要があると、日々のコミュニケーションの大切さを教えてくれます。いろんな国から来た人たちと仕事をしてきた彼だからこその説得力があります。 「これからの大地(筆者)の人生のために。」そう言って自分の経験をありのまま語ってくれるコンさんの言葉のすべては私にとっての経験であり財産となるでしょう。