慣れ親しんだ活動地を飛び出しまして。
10月30日、農業支援と共に行っている環境教育プロジェクトの活動の一環で、活動対象となっているコンポクダイの小学校から総勢21名の教師を引き連れて、コンポントム県にあるコンポントゥモー小学校に活動見学に行ってきました。環境教育担当のスタッフ2名と共に、朝7時に事務所を出発して2時間ほどかけて小学校に到着しました。今回のスタディーツアーは、主に学校運営、ゴミの管理、周辺地域と学校とのコミュニティーについてなどを学ぶことが目的でした。
まず初めにコンポントゥモー小学校の先生方から、学校の歴史やこれまで行ってきた活動についてのプレゼンテーションがありました。細かい内容についてはクメール語が理解できなかったためにここでお伝えすることで出来ず申し訳ないのですが、参加した先生方は興味津々に話に聞き入っていました。質疑応答では活発に質問が飛び交い、ぜひ自分の学校でも活動を真似したいという先生も出てくるなど、大いに刺激を受けた様子でした。
プレゼンテーションの後は学校内を見学し、どのようにゴミを管理しているか、どのような授業を展開しているかなど、教室等を回りながら説明を受けました。この学校ではひとクラス20~25人程度で授業が行われているそうで、活動地の学校では通常30~40人、多いところで50人にもなるという状況であることから、少人数クラスのメリットやクラス運営についてのアドバイスをいただいていました。
また、この学校の校庭には簡易的な図書館が設置されていて、近隣の住民や子供たちがいつでも気軽に読書をしたり勉強したりすることが出来るようになっていました。学校がただ単に子供たちにとっての学びの場であるだけでなく、広く地域に開かれたコミュニケーションの場として機能しているその姿には先生方も感銘を受けたように感じられました。
昼食を挟んでから、場所を変えて振り返りを行いました。2つのグループに分かれてコンポントゥモー小学校の活動の良い点・悪い点を挙げてもらったのですが、意外にも悪い点が多く挙げられました。意見がまとまったらそれぞれのグループを代表して1名の先生にグループの意見を発表してもらい、みんなで意見を共有することが出来ました。こうして普段あまり接する機会のない先生方と意見を出し合う機会を持つことは彼らにとっても有意義なものとなったのではないでしょうか。
このスタディーツアーを経て、各学校で何が出来るのか、またそれをいつ、どのようにやっていくのかなどを考えてもらって実践してもらうことになっています。スタディーツアーを行うだけではなく、そこで学んだことをどう生かすかというところまでしっかりサポートすることが自分たちに課された役割なのだと思います。今回のスタディーツアーで大いに刺激を受けた先生方はそれぞれの学校に戻ってどのようなアクションを起こしていってくれるのか非常に楽しみですね。
ここからは余談ですが、この日の振り返りの後、「サントゥック山(PHNOM SANTUK)」の頂上にあるプノン・サントゥック寺院を見学しに行きました。この寺院にたどり着くまでの階段の総数なんと810段。なぜ昇ってしまったのか。810段もあるとは知らずに昇り始めたことを途中で後悔しましたが、昇り切ったその先にあった絶景がそんなことを忘れさせてくれました。素晴らしい眺めに心癒されて長い一日を終えました。
今回、初めてスタディーツアーに参加させていただきました。クメール語がほとんど理解できなかったのですが、参加した先生方が積極的に学ぼうとする姿勢に自分自身とても刺激を受けることが出来ました。日本でもそうだと思いますが、海外では自分はこれについて学びたいといった欲を前面に出していかなければ無関心と思われてしまいます。
自分は前に前に出ていくことを苦手といていましたが、これからは多少なりとも積極的に前に出る姿勢を見せていきたいです。
また、今回のような機会からどんどん新しい刺激を得て、多くのことを吸収できたらとも思っています。最後に、先生方を引率した環境教育スタッフのテロアットとブティーは、準備から当日の進行役まで忙しい中、時間を見つけては内容を教えてくれたり、分からないことはないかと気にかけてくれたりしてくれました。彼らには本当に感謝しています。